東山円山公園から三角点峰の稲荷山へ’16.1.17 晴のち曇り

円山公園-ねねの道-清水寺-阿弥陀ケ峰巻道-京都トレイル12~5番-稲荷山三角点-御膳谷-四ツ辻-伏見稲荷大社 
山は雪はない、松の内も過ぎたというのに正月気分の抜け
きらない心は自然に山麓散策へと足は向く

9:30ころだったが、まだ観光客はそう多くはない

さて、清水寺は780年ころ、延鎮が開創し、坂上田村麻呂が
諸堂を寄進したのが始まりで、世界遺産に登録されている。

京の観光スポットのトップクラスだろうか。
清水さんの音羽の滝あたりにはさすがに外人さんが賑やかに
楽しむ人が多くなってくる・・

今回は観光よりもどちらかといえば、山の中をわけいりたい
のだ・・
清水の舞台を支える檜の柱が高さ13mだが、見上げると
さすがにこの高さを「清水の舞台から飛び下りる」ことは無理
というものだ・・・
現実に、この「京の俗諺」を実行した者はあるのだろうか。
花の中山清閑寺はもう少し先の花の待っている頃にと見送
ってR1をくぐり、いつもとは異なる、京女大のグランドあたりを
縫いながら豊国鳥居へととろう。

秀吉が眠る阿弥陀ケ峰の豊国廟はカットし、巻道から京都
トレイル12番へのんきに水平道を歩こう。
それにしても、秀吉の墓地を壊してしまった家康の心も残酷
なのだろうか、いや、時の権力者は鬼にならざるを得ない時
もあるとのことだろうかと思わざるを得ないが・・・。

そして心穏やかにして御寺だ。ここにも玄宗皇帝の心を捉え
てしまった楊貴妃が祀られるがお会いするのも春うららへ
歩き慣れた京都トレイル5番までからが、ようやく人の姿がぱった
り減る山道へと進もう。もうとっくに伏見稲荷の神域である。

心なにやらゾクゾクっとするような霊気を感じつつ、どんどん
神の降臨のお山の手前でもある3等三角点埋まる稲荷山へ
ついた。239.1mのここは東山三十六峰の南の端のピーク
である。
疎林の中の三角点地を辞して、稲荷大社へ下山としよう。

これは「稲荷社神蹟」
まだまだ鳥居も少ないが・・一の鳥居への分岐あたりまで
くれば、とたんに朱の鳥居がどんどん立ってきた。
この分岐を左に別けて反対側の御膳谷へと下っていこう。
御剣社で、長者社と額に記された鳥居が立つ。

ここは、名刀工の三条小鍛次宗近が稲荷明神の力により
狐の化身となって見事な刀剣を打ったといわれる岩のある
神様の地と伝えられている。
別名長者社といわれ加茂玉依姫を祭神としている。
御膳谷神跡ももちろん、鳥居だらけ・・・
ようやく四ツ辻へ上がってきた。人混みは別にして、西への
西山連峰を目にすれば心もすっきり晴れやかとなってくる~
千本鳥居へ向けて降りると、左側に展望のきく休憩適所が
ある反対側の斜面にこんな面が広がっている。

これはチャートといって京都の三方を囲む山々は大部分がその時代の
地層の丹波帯の堆積岩でできていると記述がある。
それは古い話で恐竜が活躍した時代では・・といわれる中生代の今から
1億数千万年前には京都の山々も海底であり、放散虫や海綿など海に
住むプランクトンの化石が見られるといわれ、その死骸が海底に積もって
できた岩石とのことだ。
そして、奥社の二列の千本鳥居の帰り道まで降りてきた。

千本鳥居の歩き方の注意書きが新たになってみなさんは
右側通行を守って歩いてくれていた。
伏見稲荷大社にお礼参りをすませて楼門から大鳥居をくぐれば、これで
本日のトレッキングも終了となった。

JRの旧東海道線の遺構であるランプ小屋の見物は7日前の予約が必要
とあり、再訪としよう。残念!

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