北山ようやく雪の愛宕山’16.1.23

清滝-大杉谷左岸-大杉谷-愛宕山-表参道-水尾分れ-西尾根-大岩-JR保津峡 

  

登山口は空也の滝下の仮橋手前を右に上がります。

大杉谷左岸ルートは全体的に道細く、最初のほうでは一部
崩落個所ありで要注意箇所もあり、マイナールートでしょう。
また、分岐が多数あって、慣れない方は道迷いの可能性大
のコースであることを知って、初めての方にはお薦めはでき
ないコースです・・・
半時間汗しながら登れば、やがて左下へ「ひぐらしの滝」が
元気に水を落としていますので、左下へ見に降りましょう。
いろいろな分岐をやり過ごし、滝から半時間弱で目の前が明る
く荒れた広場(二俣)につきますが、倒木や谷が崩れたりしてい
ます。でも、これでも大分おちついてきたほうです。

ここで先の方を見やるとテープが見つかれば、それが前進方
向です。間違っても左後ろの方角には取らないことです。
左へは大杉谷の本線の一般ルートである第二ベンチへ向かう
ことになり、マイナールートである大杉谷左岸ルートから離れ
てしまいます。
植林帯を、二俣から半時間ほどで本線の大杉谷ルート第4・5
ベンチ10m先くらいに到着します。

特に最後あたりが伐採後、まだ間がたっていないために
踏み跡が薄くなって、ほとんど道らしき道はないも同然ですが
すぐ前方を大杉谷ルートを登っていく登山者が見えますから
元気がでますので、適当に薄い踏み跡を追いましょう。
大杉谷ルートの道はここまでの大杉谷左岸ルートとは違い、新幹線
並のコースですから20分もかからず、月ノ輪寺からの合流点に到着
で、ここで一本たてましょう。
月の輪寺との合流点から10分ほどで大岩の転がる庭園のような
雰囲気のいいところに着きます。
この地はいつ通っても気持ち落ちつける、すばらしい見どころある
箇所でお気に入りです。
すぐに広場ある展望台地からの京の街並みが広がるお休み処
で、ここも比叡山からポンポン山まで大パノラマが広がります。
この景色を眺めて、今年も元気に山登りを楽しもう!、と心浮き浮き
となります。
愛宕神社へ3時間半ほどでようやく到着でした。今年初の雪の
愛宕山でしたので、ゆっくりのんびりと楽しませていただけました。
山頂は-3度でした。でもストーブ小屋のお蔭でゆったりと昼食を
40分近くとらせてもらいました。
本年初参りの方でしょうか。神社でお祓いを授かる人たちで大層
賑わっていました。
今回の下山は水尾分れまで表参道を降り、そこより西尾根を取り
ましょう。

その前に、鳥居のそばに石を囲って注連縄で何やら祀られている
ようです。これは社伝では、大宝年間役小角が泰澄を伴って山に
登り、神廟を造立したのが始まりと伝わり、この石も役小角が置い
たという名石で、「上の亀石」といわれるそうです。
ちなみに、「下の亀石」もあって、それは鳥居本の一の鳥居のそば
の平野屋の前に祀られています。この上下の亀石は地中でつな
がっているとの伝説があります。
神門の下には↑で書いた「上の亀石」そばの青銅の鳥居です。
この鳥居様式は両部鳥居と思っていますが、よくよく見ると両柱の
上と島木の間へ台輪が見えません。
両部鳥居は両方の柱に台輪のパーツがつき、控えとして稚児柱
が設けられている鳥居とのことから、やや疑問が残ります。
そしてこの画像は↑の鳥居の両柱の下部にはこのように猪の絵
が「神使の猪」といわれて浮き彫りで描かれています。
どうやら古来より猪は火難から守ってくれる神使の生きものであ
ったことからの謂れのようです。
黒門と登山者に親しまれているのですが、駒札によればこの門は
「京口惣門」といわれて白雲寺の京都側の総門だったとのことです。

そもそも江戸時代を通じて愛宕山は神宮寺の白雲寺が実権を握
っていたといわれ、神仏習合の山であったようです。
しかし、慶応四年(1868)の神仏分離令によって、白雲寺は破却
され、この惣門は白雲寺の唯一の遺構となったことから、そのあた
りを理解し、この遺構が次代に引き継がれるようにするため、大事
にしたいものですね。
表参道の水尾分れの東屋から右に少しとり、10mほどの所の薄い
踏み跡を降っていくコースが西尾根となります。
この道はやや急下りですが、危険な箇所はなく、別れもない一本
道ですから、よく利用されていましたが、鹿除け柵ができてからは
人はやや少な目なコースとなっています。
西コースを降りると中コースと合流し、すぐに大岩が座っている所
へ着きます。この岩前から右の東へもコメカイ道として整備されてい
ましたが、最近利用者も少なく、やや道は荒れ気味となっていま
す。
大岩から半時間強で水尾への車道へ降り立てば、そこが下山口
で、これより車道歩きでJR保津峡駅まで20分ほどでしょうか。
車両の通行がありますから歩行には注意しながら歩くこととしま
しょう。
お疲れ様でした。それにしても、今年は暖冬異変のあおりを受けて
雪を見るのが大変遅れてしまいました。初雪は12月には降って
ほしいでものですね~

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