南比良サカ谷南尾根から蓬莱山’16.1.31 晴

坂下-サカ谷南尾根-P762-ケルン地-小女郎ケ池-P1101-蓬莱山-ホッケ山-ホッケ谷右岸尾根-P735-JR蓬莱駅 
坂下の近畿自然歩道の標識立つ登山口(9:35)から歩き初め
葛川橋を渡って直進のサカ谷道を見送り、右折すれば
「崩坂改修記念碑」の横に説明書きが昨年立てられた地で、こ
の碑の説明を目にしよう。どうやら193年前のことのよう・・。
ところで、今回は雪も少なく、前日まで雨模様だったために
雪質もほどよく締まって歩きやすい。
画像は今回のコース中で最も急登の箇所だが、雪の消えた境
界線を踏みながら、それでも汗してどうにかP762で一息いれ
よう。
762の休憩ポイント地は左前方にはサカ谷道の稜線の頭も見
下ろし、右後ろには皆子山東尾根のP899だろうか。
歩き始めて1時間40分ほどで境界に立つブナの古木地であ
った。(Ca880)
たしか、昨年の同時期は雪多く、ここで昼食とし、蓬莱山を断念
したことも記憶に新しい。
今日は余裕で蓬莱山は踏めることだろう。
お気に入りの稜線漫歩地である。こんなになだらかで、自然林
広がる貸切の広場が嬉しい。
ブナも「よう、また来てくれたんだ~」とミズナラ達と一緒に歓迎
してくれているよう・・。
ほぼ1060mまでくれば、もう登りはないに等しい。このあたりで
いつも振り返って京都北山の山並みの大パノラマを楽しもう。
もちろん、北山ではワンツーの皆子に峰床山が目に入る。
そして、すぐでケルン地(1090m)に着いた。(11:35~40)
2時間で上ってきたようだ。左に武奈、右には蓬莱だ。

そう、去年はこのケルンの頭だけしか出ていなかったのだ。
ケルンのすぐ下からの北側の眺めは超一流だ。
だが、あまりの少雪が悲しい・・
小女郎ケ池はもちろん、これでは水面上は歩けない。

これより、峠ではなく、P1101を踏んで、縦走路へと進もう。
少しの岩場に座る地蔵さんあたりは、ちょっとした樹氷が見られ
た。
蓬莱山1174.2m、1等三角点(12:15~45)
本来なら三角点地はどこだ~、の状態なれど、このとおりだ。

すぐ下の山の神休憩所でお昼としようと入れば、眼鏡が真っ白
、3人が鍋を炊き、宴会準備で、室内温かく、ラッキー

途中空身の数人が小女郎へ向かうのに出会ったが、3人はその
仲間待ちとのこと、毎年、ここで宴会しているとのことだった。
「先にアンタもやるか」と粕汁をしっかり御裾分け、「おおきに、
すいません!、ごっつぉさ~ん」と有難く頂いた。
そしてすぐにホッケ山へ下山としよう。
若者のボーダー達もこの雪では気の毒に、心なしか元気も
なさそう。
スキー場のいつものBGMも、なぜか聞こえない・・
ご覧のとおりで、下山時のこの景色はいただけない。
比叡山も薄らとだが、手前の地の出る縦走路は、これが
地球温暖化のもたらした様子だろうと悲惨だ。
ホッケ山Ca1050(13:25~28)この小さなピークはいつもでも
雪は強風で飛ばされるので薄いのだが、今日は完全に地が出
てしまっている。
北山の雄である皆子山も指呼の間である。でも愛宕はほとんど
隠れ気味となっているようだ。
すぐで権現への縦走路から分れ、左へのホッケ谷右岸尾根を
下ろう。
そして、P735下からの迷点(Ca690から620の間)あたりか
らは雪も消えてしまっていたために、難なく右へ左へを繰り返し
て南への支尾根へ出て「北浜県営林」の指標を二つ通過すれば
長い林道へ降りたった。Ca390(14:35)
林道ではいつものヤマコウバシ(クスノキ科)が、まだ枯れた葉を落
とさずにつけていた。

この木は雌雄異株だが、なぜか雄株が見当たらず、雌株のみ
で実を結ぶ、ミステリアスな樹木として知られるのだ。
それにクスノキ科で唯一、冬芽に花と葉が入り混芽といわれる
木でもあり、植物観察時には何かと話題にことかかない種であ
るのだ・・
湖西道路を過ぎ、志賀中学校前から歩いた稜線を振り返り
今日は無雪期とそう変わらなかったなぁ・・と思えるほどの山歩
きを残念に思いながらJR蓬莱駅へと降りていこう。

蓬莱駅には15:40で本日はほぼ6時間の歩きだった。

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