京都西山ポンポン山のフクジュソウ’16.2.28

 立石橋-京青の森-釈迦岳-ポンポン山-フクジュソウ群生地-窯ケ谷-東尾根-嫁入道-西山キャンプ場-立石橋

 まずは今年初めての植物観察のお花たちの中のフクジュソウです。暖冬異変で早くから満開となりましたが、近年どちらの山塊においても、獣害多しで植物たちは大打撃となっていますが、こちらの元群生地もいうによばずの状態です。したがって、遠方からお越しいただくほどたくさんのフクジュソウ株が広がっているわけではありません。そうご期待いただくほどでないことを御承知ください。

 

 

         

 次に窯ケ谷を歩いてみましたが、なぜかお目当てのヤマシロネコノメはまだまったく蕾も見つけられませんでした。昨年は3/16に満開に出合えたのですが、やっぱりいくら暖冬といえどもまだまだ開花時期ではなさそうでしたので、3月にリベンジです。もちろん、この時期ですから、いくら花の窯ケ谷といえども、今、花は皆無ですがやむをえません。

 さて、立石橋からポンポン山までのうろうろ徘徊歩きの中において花とまではいきませんでしたが、かろうじて早春の一番花たちに出会ってきましたのでご覧ください。まずはスミレ類から入りましょう。

   
 アオイスミレ  アオイスミレの葉
   
ナガバタチツボスミレ   葉は根生葉だけで名の謂れの茎葉の姿なし 

 山野草は他にはなく、やむなく、樹木たちを観察でした。

     
  ケケンポナシの下、裏、上、表の落ち葉  ケケンポナシの果実の毛も枯れて不鮮明   ツルシキミの雄花はもう少しで
     
 マンサクは遠くズームでピンボケ   イヌブナの樹皮とまだ残る枯葉 紅葉後の葉が遅くまで散らずの習性あり 

 常緑のツルマサキ(ニシキギ科)ですが、樹木につく葉は早春の衣替えに感じる様相でした。この樹種の出合は久方ですから、今年こそ、この個体の花(6~7月)や果実(10~11月)に出合いたく思います。

 
 気根を出して他物の樹上によじ登る
     
 葉の表をアップ、鋸歯は浅い   葉の裏だが、両面とも無毛が特徴

 続いてシャシャンボの観察です。ツツジ科のコバノミツバツツジの開花時期はどうかなと見てあるいたのですが、やはりもう少し先になりそうで、やむなく同じツツジ科のシャシャンボです。この個体こそ、今年咲く花(5~7月)を見るのを忘れないようにします。

       
 シャシャンボの葉表  樹木の姿、よく分枝し高さ5mにもなる  樹皮は剥がれ落ち、後は赤褐色に
       
 シャシャンボの葉裏、主脈に突起あり       葉腋に赤い冬芽が可愛い 

 最後にシダ植物でも観察としましょう。山の斜面崩落による林道工事で希少種のヤノネシダの箇所が減ってしまったようです。他にも多数の種がありましたが、時間が足りませんので割愛しました。

     
 ヘラシダの表   ヘラシダの裏、胞子は逆ハの字形  アマクサシダ
     
 ジュウモンジシダ  カナワラビの表 カナワラビの裏、胞子は辺縁より 
     
 シノブの表、冬場は赤褐色になる傾向 シノブの裏、包膜はコップ状  トラノオシダの表 
     
 トラノオシダの裏、包膜は線形  ヤノネシダ葉表 ヤノネシダ葉裏 

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