比良雪のないコヤマノ岳’16.3.7

 比良駅-イン谷-青ガレ-金糞峠-南尾根-コヤマノ岳-八雲が原-北比良峠-ダケ道-大山口-比良駅

 歩き初めが9時半と遅すぎ、おまけに天気もよくな~い、こんな日に登山靴履く我が足が恨めしい。雨こそ降らなかったのだが、コヤマノ岳から武奈はおろか、あたりは真っ白状態で心は折れてしまった。 

 
久しぶりの「かくれ滝」に立ち寄る 

 考えれば、青ガレを下ることはあっても登るのは4年ぶりだろうか。もちろん、かくれ滝へ立ち寄るのはもっと久しぶりだった。雪解け水で元気に落ちる滝を見るとこちらも元気が出るように思えるのだ。さぁ、この先には青ガレ以降の荒れ道の急登が待っている。

 青ガレ取りつきですら、岩だらけとなっていた。↓の画像の堰堤あたりにミスミソウがあったはずだがと、足を踏み入れども、そこには雪の崖上から滑落したのだろうか、まだそんなに古くはない鹿が転がっているのを見て、ギョッとしてすぐに花どころではなく引き返してしまった。
 他でも注視しながら歩けど、まだまだ小さなミスミソウのあの独特な葉三枚がわずかに見られたくらいだった。そしてケヤマハンノキがようやく咲いているのに出会えた。もっと多くこの種も見られたはずだが、今回は一本しか出会わなかった。恐らく台風で根こそぎ流されたのだろう。それに、今日はイン谷口の出合橋でネコヤナギとオオバヤシャブシの花は見て歩きだしていたが、どうやら早春の花はまだまだこれからだろう。

 それはあの嵐山が大荒れとなった’13.9.16の18号台風と同日にこの青ガレも相当の被害を被ったのだろうが、その後はこのコースを登っていないように思う。ザックはそう多く入れてはいないのになぜか足が進まないのはどうしてだろうかと考えながら、やっとのことで金糞峠へ上がってきた。上から今きた道を覗き見れども、崩れがひどかったのか、坂道も見えないほどとなっているのだった。これでは縦走路の峠そのものが削り取られるのもそう遠くはないだろう。

 峠を降ってテン場あたりでようやく印ばかりの残雪が広がっていた。橋を渡って、大橋分岐を左に見送り、ヨキトウゲ谷を進めど雪はない。せっかくの残雪でも楽しもうとやってきたのだが、これなら武奈まで行かないと無理かもと思うしまつだった。杉の倒木をくぐりすぐに南尾根への分岐を右に取ろう。

 もちろん、この南尾根も久しぶりであった。しかし、金糞峠までの荒れ道に比べて超初級コースで歩きやすいのは有難かった。以前の踏み跡薄きころに下山した覚えがようやく思い出した。今は中峠からでなく、ほとんどの登山者がこの南尾根を利用しているのだろう。そして最初のブナ林あたりで一本立てたのであった。でもあたりはもちろんガスで真っ白であり、もうこのあたりで今日は武奈へ行っても眺望なく、コヤマノ岳止まりとしようと心することになってしまった。

 コヤマノ岳山頂あたりで遅めの半時間ほどのお昼として、パノラマラインを下ることにした。この山頂稜線は広い。真っ白で夏道はまだかな、いや通り過ぎたのかな・・?、と思うほどだ。稜線はほとんど雪で白く、はたまた曇ってしまって道すら分かり辛い状態であったのだ。それでもどうにかして武奈へと八雲への道、分岐の道標を見つけ夏道を捕らえられた。しかし、この後も展望も皆無でぬかるんだ滑り易い道を注意しながら、ようやくあたりも見えるようになって八雲観音堂へお礼詣りとさせていただいた。
 そして、八雲が原湿原の木道を渡って、最後の登りとなる北比良峠へと上っていった。坂道の途中に少しの雪が踏めたが、3月の上旬だというのに、アイゼンも使わない比良なんて記憶になく、この温暖化現象についてまたまた不安になるなぁと考えさせられるハメとなってしまった。

         
 青ガレの様子も以前より大分荒れ    雌雄同種のケヤマハンノキ咲く   金糞からヨキトウゲ谷分岐へ 
         
 最初のブナ地    山頂でも雪なし・・・    パノラマコ-スも展望なし、八雲観音
         
観音堂前に座る観音さん     八雲ケ原    北比良峠のケルン

 北比良峠からすぐでちょっとした稜線に乗るが、南南西方向に堂満岳がハンノキだろうか、それともヤシャブシの仲間だろうか、これらの花越しに堂満の頭が見えていた。そして黙々と歩いてようやくかもしか台で一本だった。ここまでくればもう帰ったと同じような気になってくる。でも残りの道は下りオンリーである。最後まで慎重に歩を進めて、なんとか大山口の水場へ辿り着いた。こうして中途半端な時期の惨めな比良の歩きを終えた。

         
 ダケ道稜線からの堂満岳、今年は0    かもしか台へ    大山口でスパッツに靴洗い

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ポンポン山のヤマシロネコノメ  狼峠から魚谷山、P760南尾根

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