京都北山魚谷山からP760東支尾根’16.3.17

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 今回は二つのお目当てを考えたルート取りで早春の北山の峠を歩こう。もくもく号で岩屋橋まで入った。もくもく号は多くの客で到着が遅れ、歩き始めたのが9時半ころとなってしまった。でも、のんびり行こう。最初のオ梅谷林道の橋を右に見送り、そこから10分も行けば目の前に真っ青な空が現れた。
 本日は近畿圏は0%の快晴予報である。林道のゲート地からさらに15分もかからずに狼峠への渡渉地であった。林道の山裾に何か珍しい山野草などないかとキョロキョロ歩きだったから、結局岩屋橋より渡渉地まで1時間15分かかったようだ。

 細い流れを渡り急坂の崩れた林道に上がれば、薄らと昨夜の残雪だろうか、印ばかりの雪を踏みながら20分もしないで狼峠地に着いた。もちろんアイゼンなどの出番はない。バス停からこの峠までの標高差は430mだから、本日の高みが831mで上りは楽なコースであることが分かっている。
 そんなことから、今回の後半に下りの岩場を下るやや注意のコース取りを考えているのだ。さらにもう一つのお目当ては今年の温暖化で例年より早く咲くだろうとの予想で、シロバナネコノメソウに出会うことだった。

     
 狼峠道標は林道左側にあり    本日の高み
     
 南東への穏やかな稜線北側のみ雪が    右折点の野趣ある古い道標

 もくもく号の大勢のハイキング客は白木谷山へと持越峠の標識地で下車し、その後は貸切だったため、祖父谷林道はマイウエーである。もちろん、いつものことだが本日もどうやら最後まで人との出会いは皆無だろう。のんびりゆったり北山の峠歩きである。ほどなく北山の一級の谷合いと勝手に思っているマホラ谷到着だ。腕を覗けば計ったように12時だ。ならば昼食としようとゆったり谷の景色を眺めながらのひと時となった。あ~幸せ・・!

     
 マホラ谷の道標地そばへ座ろう    目の前はこの景色だ~♪♪

 十分心ゆったりとすれば腰をあげよう。後は魚谷峠から魚谷山へ緩やかな稜線歩きであり、山頂から柳谷峠へ降って町界尾根を芹生峠上へ行こう。

         
 魚谷峠は林道広場となって    魚谷山816.2m3等三角点    柳谷峠も素敵な谷合いだ~

 柳谷峠から本日最後の登りをかたずけ、白倉の頭Ca820から尾根を東へ切りかえ、稜線に立つまだ丸裸のオオウラジロノキの古木を確認した後には、右折点(780m)まで来て尾根が南に曲がるとすぐに芹生峠分岐点である。その手前の新しくなった鹿除け網柵から北側のドコモの紅白鉄塔左横に雪の白さが目立つ蓬莱山の頭を遠望しよう。真下は芹生峠の車道である。

 芹生峠上からすぐでP760へ着く。ここは申し分のないお休み処だ。歩いてきた魚谷山が指呼の間であり、町界尾根ピークの白倉の頭も見え、それらの中ほど奥には桟敷ケ岳の頭も覗いている。左にふれば地蔵山に愛宕山はよく見えた。一本杉は特徴ある姿で立っている。

     
一本杉の右に魚谷山     奥に薄く愛宕山

 さぁ、存分に眺望休憩が終わればカマツカの木にかかるP760の道標裏側の東の支尾根から取りつき、少し下って南尾根へ降って行くことにしよう。本日のお目当ての、ここが初ルートであった。

 最初は穏やかな支尾根である。でもすぐに東南東へ振ろう。やがて南へ取れば、この後はほぼ南方向となる。尾根は下り一辺倒であるから楽なものだが、最後に岩場が出て尾根の右側にトラロープが設置されていた。このあたりにロープが必要だろうと持参していたのだが、マイロープは未使用でフイックスを使わせてもらえて助かった。

         
 中盤あたりまでは楽な尾根    最後の難所、この下へトラロープが    滝谷へ下山し撮る

 下山してホッとし、二つ目のお目当てのシロバナネコノメソウを探そう。お~咲いていましたゾ!・・・、ついでにボタンネコノメソウにヤマネコノメソウも咲き初めだった。

       
 シロバナネコノメソウ(ユキノシタ科)  ボタンネコノメソウ(ユキノシタ科) ヤマネコノメソウ(ユキノシタ科) 

 工事中の林道をすすめば奥貴船橋である。それより車道歩きとなって後は貴船神社奥宮、そして叡電貴船口へはとぼとぼ歩き、着替えをすませて電車に17時前に乗るほど超ゆっくり歩きが楽しめた。それにしても早春花の開花に出会え素晴らしき北山歩きとなってくれた。そうそう、最後の車道歩きではミヤマカタバミ、ミヤマキケマンの初物にも出会え、スズシロソウも多数咲いていたが、いよいよこれからが春の花巡りへと忙しくなりそうだ。

     
ミヤマカタバミ(カタバミ科)    ミヤマキケマン(ケシ科) 

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