2016年(平成28年)
3月20日
(シロバナネコノメソウ)
ハナネコノメといいたいが、やっぱり こちらはシロバナネコノメソウだろう。 訳は花茎や葉柄に白い毛が多いこと また、萼裂片は白色で先はとがること、 それに花粉が黄色でなく白色だからと いうのが同定理由であるが・・ |
||||
図鑑には花後、走出枝をのばすとあるが、そのチェックは今後試みよう・・・ | 赤紅色の葯はポイントにならないが・・ | |||
本日は数えるほどしか咲いていない | 茎に白い毛が多数あり | でも、中にはもう花粉色は白っぽかった |
シロバナネコノメソウ、今年は異常気象だったことから、ネコノメソウ属の中でも比較的早咲きのこの種だが、例年よりさらに開花時期は相当早かったが、そうはいってもまだまだ咲き初めで、シロバナネコノメソウの満開時期は期待感を持っての予想だが、これから後一週間ほどは咲いてくれるだろうか・・・?、いや咲いていてほしい~
(イワボタン)
雄しべ8個、葯は黄色、萼裂片斜開 | こちらはまだ蕾、一部葯色見えた |
イワボタン、この種が見られるとは思いもしなかった。これまでも数えるほどしか出会えた覚えの少ない種である。でも咲き初めのために、まだまだこれから咲いてくれることだろう。次回が楽しみな種である。
(ネコノメソウ)
雄しべ4個、葯黄色、萼裂片直立 |
ネコノメソウ、数あるネコノメソウ属の母種であるが、個体数は少なくはないので、どちらでも比較的目にしやすい種であろう。
(タチネコノメソウ)と(ヤマネコノメソウ)
タチネコノメソウ 葉が離れ気味につく | ヤマンコノメソウは雑草並み |
タチネコノメソウとヤマネコノメソウの二種は関西圏ではどこでも早春のころには見られるためにうれしさはほとんどない。
(バイカオウレン)
本日のバイカオウレンは満開状態でいろいろな個所で群生地が見られた。まさに比叡山はバイカオウレンの山であろう |
これだけのバイカオウレンを目にしたのも久しぶりであった。この山域ではまだしばらくは満開が続くことだろう。
(セリバオウレン)
セリバオウレンの雌花 | 葉は2回3出複葉が特徴 |
オウレンの仲間の葉は(1回)3出複葉、2回3出複葉、3回3出複葉がある。1回がオウレン、2回がセリバオウレン、3回がコセリバオウレンであるのだ。要するにこれら3種は葉がつくのが1回、2回、3回と出るところが同定ポイントだろう。小葉の葉はセリの葉のように切れ込み、回数の見分けは容易ではないが、根気よく葉の様子を観察したい。なお、前出のバイカオウレンは別名ゴカヨウオウレンと言って小葉が5個あり、同じオウレン属といっても葉の姿に大きな違いがある。
(ザゼンソウ)
ザゼンソウはミズバショウより一足早く咲きだす |
(ミヤマキケマン)
咲き初めではっきりせず、これからだ |
(ヤマルリソウ)
咲き初めでこれから咲くだろう |
(イワナシ)
樹木花の一番手、これから賑やかに |
今回を皮切りに今年は比叡山の花々を一年を通して取り上げていきたい・・・。乞う、ご期待を~!!