京都西山に咲く花’16.4.25

 ヤマブキソウが満開となっているだろうと出かけてみたのでした。やりました!、超満開となって大群落でした。ヤマブキソウのこのような様子に出会えたのはわたしにとって十年ぶりの感じでした。盛りの花に出会うにはやっぱり足しげく通う必要があるというものです。

 もっとも昔とは違い、鹿除け柵の中だけで遠くて写真には辛いのが残念ではありました。そのそばにはイチリンソウも負けじと大群落ではありませんか。黄色と白色のコラボも素敵な見どころでした。いずれの種も柵外ではチラホラ咲きで哀れな状態なのが悔やまれます。デジはその柵外を狙うより仕方なさそうです。

 このあたりに咲く花のようすは次のような咲き具合でしたでしょうか。ネコノメソウ類は終了で、トウゴクサバノも完全に鯖の尾っぽのような果実となっています。ミヤマカタバミ、ミヤマキケマンは葉だけ、キンキエンゴサクは姿も消え、ヤマルリソウも終盤となっています。群落のニリンソウはまだ群生で咲くも、見飽きて見もしない状態でした。ヒトリシズカは花は終わり葉だけ元気でした。ただ、ミヤマハコベはまだまだ群生で咲いています。そしてフタバアオイは柵内のみでまだ咲いていました。

     
ヤマブキソウ(ケシ科)     イチリンソウ(キンポウゲ科)

 山野草で他に咲き出していた主たるものをご覧ください。

 画像の他にサワオグルマは休耕田でまだまだこれからも咲き続けます。同じように荒れた田んぼでキツネノボタンは大群生で満開でした。仲間のウマノアシガタも満開となってきました。ノアザミはそろそろ咲いてきたようです。ハルノゲシ、オニタビラコはまだ咲いています。もちろんハルジオンはまだまだ咲き続けます。
 さらに、↓画像にあるヤブニンジンは咲き初めでしたが、近縁種のヤブジラミは開花時期がやや遅めでこれから出てくることでしょう。アンカーのニョイ(ツボ)スミレが満開でしたが、それ以外のいろいろ見せてくれたスミレ類はほぼ終焉のようでした。

         
 クリンソウ(サクラソウ科)    ホウチャクソウ(ユリ科)    タニギキョウ(キキョウ科)
         
 ヤブニンジン(セリ科)    ヤブヘビイチゴ(バラ科)   オオジシバリ(キク科) 

 木本類を見てみましょう。満開のウワミズザクラと咲き初めのスノキ、コクサギです。

         
ウワミズザクラ(バラ科)    スノキ(ツツジ科)   コクサギ(ミカン科) 

 次に、これも咲き初めでしたコバノガマズミです。こちらはミヤマガマズミとは花も葉も酷似し、なかなか山歩きの人たちにも見分けることの困難な種でもあります。やっぱり同定ポイントはこれでしょう!、それは葉を裏返して、葉柄基部(花柄基部ではないですヨ)をよ~く見ることです。細長い髭のようなものがあるでしょう。この托葉がポイントなんですヨ。ほかのガマズミ類にはこの托葉がないのです。

     
 コバノガマズミ(スイカズラ科)   葉柄基部に托葉がある 

 木本類の花のシーズンが近づきました。他にもいろいろ咲いていたのですが、早いグループの花は終盤となっています。どちらでも見られるクロモジ、カナクギノキなども終盤です。ツツジ類ではコバノミツバツツジが標高を上げればまだ満開ですが、それまでの途中の山道ではもう咲き終わりました。モチツツジは咲き初めです。一般的な山歩きのなかでは現在満開の木はウワズミザクラ、マルバアオダモでしょうか。特にマルバアオダモは高木となり写真はなかなか撮りづらい樹木で今日も出会ったのですが、高すぎてボケてしまい残念であります。でも、このマルバアオダモの比較的低い木の場所へと出かけたのですが、こちらはやや標高高しということで蕾状態であってまた再訪が必要なようでした。

 それから、やや個体数が少なめではありますが、クロバイ(ハイノキ科)も咲き初めとなっています。こちらも高木でバカチョンデジではアウトでした。これらは白花を咲かせています。カエデ類もそろそろ咲き初め種が出現のようです。今回はウリハダカエデだけで、チドリノキはまだまだ蕾でした。蕾といえばゴマギ、ミツバウツギが近く咲き初めを迎えることでしょう。ヤブデマリ、カマツカなどは蕾固しの状態でした。

4月12日  ホームヘ  5月7日












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