京都府下’16.6.6
ネットサーフィンで珍しい花がみられそうだと知って、遠路はるばる出かけてきたが、お目当て全部とはいかなかったのだが、なんとか目にすることができて、今回もうれしい一日とすることができた。
最初にラン科のサイハイランを何年ぶりにみつけて小躍りしてしまった。。
最盛期のサイハイラン | 下向きに垂れ下がり、やや花時が進む |
上からは保護色となっており、見つけにくいが・・ |
次にアカネ科の見るからに可愛らしいイナモリソウに久方であったが出会え、山歩きをルンルン気分にしてくれた。
イナモリソウの花冠は淡紅紫色で可愛い | 花冠は長さ2.5cmほどで先は5裂 | 花びらのふちは波ち紅入りが独特 |
続いて山野草類ですが、そんなにいろいろな種が咲いていた訳ではなかったのだ。イエ、いろいろ咲く春のお花はもう終わっており、梅雨期の開花に代わるいわゆる端境期のころとあっては致し方ないだろう。さて、その一番手はシソ科のヤマトウバナだった。
ヤマトウバナの花冠は唇形 | 花冠白色、上唇浅く2裂、下唇3裂 |
そして、アカネ科のクルマムグラでなく、クルマバソウがほとんど終了で、わずかな残り花とそれに多くの果実が見られた。さすがに終盤の状況が目にできた。
クルマバソウの花は5mmほどと小さい | 葉は6~10個輪生する | 果実は球形でかぎ状毛が密に生える |
*クルマバソウは同じアカネ科のクルマムグラと酷似するが、クルマムグラの葉は普通6個の輪生がほとんどであり、葉が乾くと黒くなるが、クルマバソウの葉は乾いても黒くならない。また、クルマムグラの果実は球形でなく2分果からなるところが、クルマバソウの果実は球形となる点が大きな相違点であろう。
最後に木本類であるが、こちらも開花の種はほとんどなく、満開状態が見られた種はウリノキとウツギくらいで、他はマタタビ蕾、トチバニンジン蕾、エゴノキ終盤、タニウツギ終盤、ツルデマリ果実化などと少数であった。
そうそうアワブキ科アワブキ属のミヤマハハソ*もまもなく開花となろう。ほとんどが山歩きの中で普通に見られる種ばかりであったのだが、とりわけ普段から山歩きの方に話せば、案外知られていない種なんだ・・と、私が思っている珍しい種は、ミヤマハハソではなかろうか。
ミヤマハハソ(アワブキ科)蕾もまもなくほころぶ | ミヤマハハソの葉(表)だがコナラに似ているか |
*名前の由来は波状の鋸歯のある葉が、コナラ(別名ハハソ)に似ていることによると山溪の図鑑に記載があるのだが、これに限ったことではないが、私的にはこれってほんとうにコナラの葉に似ているかと思う・・?、との感じで見ている私である・・・。(笑)