京都東山に咲く花’16.6.18

 梅雨の晴れ間の暑い真夏日でした。今回はそろそろラン科クモキリソウ属のコクランが咲くころだろうと東山のコクラン地を徘徊するトレッキングでした。

 まずは最初のコクラン地でした。ただ、あまりきれいでない古池のそばのジトッとした薄暗い湿った所に咲いているために蚊もうるさく、ゆっくりと花を眺めるほどの気持ちにはなりがたい状態でした。でも、本日の中ではこちらが一番咲いていました。しかし、まだ蕾状態もだいぶ立っていましたから、しばらくは楽しめるようです。今日は虫よけスプレーや刺された時のためにムヒも持参ではあったのですが、次回はさらに蚊取り線香を用意し、じっくり観察もするつもりです。

         
 クモキリソウ属の色違いのような黒紫色の花    茎は前年のものと並んで立つ    蕾がまだまだあり、開花はこれからの感じ

 図鑑には次のような説明があります。コクランの葉は卵状楕円形で先は鋭く尖り、基部は鞘状で茎を抱きます。花茎は高さ15~30cmと高くなり、先端に暗紫色の花が5~10個まばらにつくとあります。花の姿は昆虫のように見えるとありますが、薄暗い藪状の湿った地ではゆっくりと楽しむという雰囲気でないのが残念です。

 続いて二番目のコクラン地は比較的湿り気が少ない所であったために、今回の三か所の中では乾燥地とはいかないまでも、乾き気味であったために花の観察はこの地がよさそうでした。ただ、個体数が一番すくなく、蕾や花茎の先が切れてしまったもの等で寂しい個所でしたが、次回はここでじっくりとコクランの観察地とすることに期待しましょう。

     
二か所目は開花はなく蕾や痛んだものばかりでした。 

 最後の地はやっぱり薄暗く湿った地で蚊がうるさく、ゆっくりできるところではなかったのが悔やまれます。個体数はこの地が一番多くあり、まだまだ蕾があってこれからの状態でした。次回に期したいと思います。

ただ、こちらの株の生えている状態がやや高低差のある所で写真の撮り辛い地であるのが悔やまれます。なんとか運よく撮りやすい個所の個体が開花してくれるのを期待したく思っています。

         
 見事に立派な株    開花もじっくりとは撮れない   6/25再度訪問、この種の花は長く咲きそう 

 蚊の攻撃にほうほうの体で逃げ去るのでした。(笑)
この後うろうろし、ツツジ科スノキ属のスノキとウスノキの相違点を観察としました。一般的には晩夏から初秋に実が丸く黒色ならばスノキ、角が目立つ赤色の実ならばウスノキと同定するのが、初級者にはやさしい見分け方でしょうか。

     
スノキは緑から赤そして黒色で熟す     若い果実時は薄緑色、葉はすっぱい


     
 ウスノキは緑から赤熟し、実は5角形で稜あり    葉身2~5cm、幅1~2.5cmでスノキよりやや大きい

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