京都北山 愛宕山に咲く花 ’16.7.1 

 久しぶりの愛宕山であった。それにしても京の下界は33度の予報が出ていたが、なんと蒸し暑い一日であった。が、しかし、お目当ての花たちは寂しかったのはこの山塊だから致し方ないのは承知している。あれだけの汗まみれの山歩きだったのだが、これでは割に合わない。知り合いからいっぱいのオオバノトンボソウを見て来たよとメールをもらい、ようやく腰を上げたのも連をもらってからまたまた遅かった。

 しかし、社務所前の石灯籠ならぶ緑の中の雰囲気はお気に入りであるので、気持が安らいでくれた。毎日でも見ていたいと思うほどであるのだが・・・。近くには植栽のカラタチ(ミカン科)が緑色の果実を大分膨らませていたが、秋がくれば黄色く熟すのだが、それにはまだまだ先のことだろう。。

 神社にお詣りを済ませてから、さぁ、あちこち徘徊としよう。ところがお目当てのオオバノトンボソウは立派な株のしっかりした葉っぱはいいのだが、茎から5cmほどのところから先が切り折られたような感じであった。まさか、鹿が花の部分を引きちぎってしまったのだろうか。いやいや、これは人さまの仕業だろう。でも根っこからごっそりではなくて助かったようだ。来年に期そう!、そばには花のつかない小ぶりの葉だけの株も見られた。

 次のオオバノトンボソウ地は日当たりがそんなによくない場所だったことから、何株かまだまだ蕾から開花まではかかりそうな状況となっていた。それにしても、この種は蕾状態が何と長い間じゅう継続しているように思える。


オオバノトンボソウ(ラン科)盗掘厳禁

 さらに歩き回れども花らしきものは出てこなかった。そしてようやく、咲いた花に出会ってもそう気にならないが、秋になれば紅紫色の実で足が止まることになるツルリンドウのきれいな葉が見られた。早速、この花の葉には、特徴でもある葉裏を返せばやっパリ赤紫色を帯びているのが分かった。
 まだまだ酷暑の残る8月下旬にでも花をつけるのだろうか。つる性のこの種でも心ないハイカーの手にかかることのないように祈らずにはいられない。

     
 ツルリンドウ(リンドウ科)    葉裏基部の方から暗紫色にが特徴

 登りでかいた汗だったが、徘徊から下りでようやく乾きかけて、途中ではその汗でびっしょりだった衣類も、下山したバス停近くですっかり着かえて冷房車にゆったりさせてもらえた。それにしても寂しい花巡りであった。

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