武奈ケ岳からヨキトウゲ谷へ ’16.7.18  

JR比良-イン谷口-金糞峠-八雲ケ原-イブルキノコバ-武奈ケ岳-ワサビ峠-中峠-金糞峠-青ガレ-イン谷口-LR比良 

 今回は隠れ滝をパスし、正面谷の青ガレの反対側の右岸へ登って、金糞滝を見物としよう。その滝は落差8mの金糞滝といわれてやや小ぶりではあるが、なかなかの滝であるのだ。

 
落差8mの金糞滝

 滝から戻って青ガレが済めばその先の道はキツイ連続であり、どうにか金糞峠へ押し上げると、9時頃だというのにもう若い父さん母さんに連れられた小学生7~8人が、わいわい賑やかに休んでいるではないか。子供は元気が一番である。この圧倒されんばかりのテンションアップに、当方は休むのも諦めてすぐに下って、テン場から沢筋沿いを八雲ケ原へと散歩がてらのような歩きとした。
 こちらの道でも花は咲いていないかと期待していたのだが、残念ながら目にとまる開花には出会えなかった。ただ、静けさを得られたのが唯一の喜びではなかっただろうか。そして、八雲ケ原に着けば、いつもは歩かないあたりを一回りしてみたのだが、ツボスミレ、ニガナがわずかに見られる以外には、小さな白いモウセンゴケが満開で多数見られるくらいだった。それにしても木道が今にも折れんばかりに痛んでいるので、要注意で歩きたい。

 その後の足取りはイブルキのコバから冬道を緩やかに登りあげてコヤマノ岳分岐から武奈ケ岳へと上がった。それにつけても海の日の休日なのに、山頂にはそう多くはない登山者が休んでいたが、これだけの上天気を読み違えたのだろう。だからでもないのだが、こちらは普段なら40分も休まないのだが、本日ばかりは静けさ故にだろうか、ゆったりと昼食時間をとるほど眺められる眺望にも満足であったのだ。

     
 山頂は静かな頂であった。    左コヤマノ岳に右奥に蓬莱山がよく見え

 さぁ、腰を上げて下山にとりかかろう。その下山には久しぶりに西南稜からワサビ峠、そして中峠からヨキトウゲ谷を降ろう。このルートはもうどれくらい歩いていないのだろうか。谷の沢筋といってもそんなに水は太くない。荒れようもそれなりにあって面白味は、ほどほどの手ごたえもあるのだ。楽しみながら歩こうではないか。それでも15分ほどで口の深谷源流のテント場であった。ここがお気に入りの雰囲気を今も感じさせるのである。近い内にこの地でテントを張ろうじゃないかとの気持ちを起させてくれもした。


口ノ深谷源流テン場の雰囲気が堪らない

 そして、今度は最後の登りとなって中峠へ上がったが、峠までに何組かの武奈へ向かう交差があった。やはり皆さんもこの谷歩きに人気があるのだろう。そして中峠で、こちらはいつ来ても誰かが休憩しており、誰も居ないことはない四差路である。それに今日は丁度昼時であったので、三組のパーティー10数人が憩いを楽しんでいるようであった。さぁ、この後がヨキトウゲ谷歩きであった。岩と水の流れが楽しい道であり、いつ歩いても楽しめる古い比良の一級の谷歩きルートであるのだ。そして、この谷筋歩きを半時間ほど楽しむことができた。

 さて、本日はこれといった花らしきものには出会えなかったのだが、しいてあげれば以下のようなものであった。他にはコケオトギリ、コナスビが咲き、タンナサワフタギもいっぱい果実を膨らませ、ヤブデマリがいよいよ実も果柄も暗赤色に変わって目立つようになってきていた。

       
ノギラン   ヤマトウバナ  ニガナ  トリアシショウマ
       
 ノリウツギ  ホツツジ ヤマアジサイ  葉の姿よりサワフタギの実

 最後は金糞峠からのザレた荒れ道が青ガレまで続いているのだ。峠よりこのザレ道、そしてイン谷口まで小一時間も楽しみながら降って、出会い橋からJR比良へとのんびり到着となった。今日も暑い一日であったのだが、しっかり比良が楽しめたのである。

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