京都北山 小野谷峠、西尾根から皆子山 ’16.11.12 晴

 小野谷口バス停-小野谷峠-前坂峠-西尾根-P926-皆子山-南尾根-P889-P819-ヒノコ-ミタニ峠-三谷口-小出石バス停

 

 
南尾根Ca925からの皆子山

 今年も小野谷峠から西尾根を上がり皆子山へ登ってきたのですが、お昼の山頂は2パーティー6人だけの寂しい山でした。京都府下最高峰の山ということですが、山人は1000mにも至らない低山には見向きもしないようです。山歩きは高さ主体となるのは致し方なさそうです。

 そのようなことから、こちらは相変わらず人の姿の可能な限り少ない山歩きを目指します。今回も小野谷口という京都北山でもバス停すら知られないところでバスを降ります。すぐにケケンポナシです。しかし、ほとんどが落葉しており、果実しか残っていません。それに高木となっているメタセコイアの黄葉もきれいでした。

 でも、この小野谷の上流が三年前のあの平成25年18号台風の影響で荒れに荒れる状態でしたが、3年経ってようやくどうにか足元が固まってきたようです。とはいっても初めて入る方であれば、え~、道はどこ・・?、状態ですから十分なる注意が必要でしょう。

 ようやく小野谷峠が近くなってくれば、あたりの紅葉が気分高揚させてくれ、やれやれとの思いになってきます。峠を越えればチセロ谷の湿地帯が広がります。このススキたなびく景色も何度も見ていますからどんどん歩きます。でも、ズミやマユミにタンナサワフタギの実が昨年あんなに多く見られたことから、今年もとのその楽しみだったのですが、まったくの期待はずれとなってしまいました。

         
 黄葉のメタセコイア   ケケンポナシの葉と果実     小野谷峠あたりの紅葉

 大原大見町はほとんど住人は見かけない状態で、いつきても人の姿などほとんど見ることはなさそうです。でも今日は土曜日で天気もよいことから、どなたかが作業の声がありました。バス下車の小野谷口から1時間ほどで鯖街道の道標立つ、その大見三叉路でしたが、そばのカエデもきれいに紅葉していました。


大見三叉路の紅葉

 三叉路から尾越町への道路も同じ台風時の大被害で相当の被害を受けていましたが、その補修も概ね済んでいます。途中には以前ツリバナやアワブキが楽しめた記憶にあるのですが、今回は急ぎ足だったのか目に入りませんでした。
 今日は三叉路から15分ほどで前坂峠手前の電柱「オゴシ102」あたりで西尾根の山道に取りつきます。踏み跡ができていてしばらく登ればP897分岐です。でも、そちらはパスし、その先の松谷峠のコシアブラの大木を右に見て、大見尾根からの支尾根を見下ろしましょう。

 稜線を歩きながら気がついたのですが、これまではこの西尾根には見苦しいほどのおびただしさでテープ類がぶらさがっていたのですが、誰かが整理したのでしょうか。美しい自然林の中をこれぞ稜線漫歩とさせていただきましょう。小さなピークの繰り返しながら素晴らしき尾根どおしをどんどん進めば、やがて広いCa920です。ここは東への左の皆子山と、右への南尾根への三叉路となりますが、最近でしょうか手作りの指導標がありました。まずは皆子山へ向かいましょう。すると三叉路から5分ほどでP926の表示が下がっています。

     
三叉路Ca920の指導標     P926標示板

 そして、大きな支尾根で右(ほぼ東)に右折しようとすれば樹林の先に丸い皆子山がどっかりと座っているのが真正面に見えます。おもわず、オ~山頂が目の前だ!、と嬉しくなるというものです。


皆子山は目と鼻の先だ!

 すると皆子谷源頭部です。さすがに紅葉には遅かったようです。でも、この地の積雪期は忘れられません。早く雪が来ないかなぁ・・なんて思いながら我を忘れて眺めているのでした。


すばらしき景色の皆子谷源頭部

 そして皆子山(971.5m)へ11:50の到着でした。ここはいつ来ても静かな山頂です。これがいいのです。眼前には比良のワンツーの武奈に蓬莱が見えていますが、その両者は今日も大賑わいの人混みでしょうか・・・。

 
皆子山山頂

 
皆子山山頂からの武奈ケ岳と蓬莱山

 10分ほどで頂を辞して先ほどの三叉路へとって戻りましょう。そして、いよいよ最後の南尾根歩きを楽しむことにします。その前にCa925あたりのアズキナシの真っ赤な実をつける樹木の立つ丘の上にて、北東に座る丸い皆子山を存分に眺めながら、極上のお昼(12:25~55)としましょう。


ここでしか昼は食べないのだ・・

 皆子山をたっぷり眺めて腰を上げました。すぐに南尾根最高地点のCa930から下りの尾根歩きとなります。そんなに見事な紅葉とはいかなかったのですが、誰一人とも会うことなく静かな尾根歩きでした。そしてP819からは一気に下って京都北山修道院横に降り立ちました。

     
 紅葉続く   P819指導標 

 ヒノコ大橋を渡ってその先の林道から降りてきたP819以下の紅葉を眺めますと、歩いている最中ではそう見事とは思えなかったのですが、下から見上げるとなかなかの紅葉が続いていました。そのすぐ先からミタニ峠へ登り上げましょう。すると谷筋あたりまで登ればチドリノキの大木がきれいに大黄葉となっていたのにも感激ものでした。ミタニ峠のブナは風の通り道のために葉はほとんどが落ちているようでした。琵琶湖やミタニ山などの展望のよい峠のすぐ下では、カマツカの真っ赤な果実が見事についていました。

         
ヒノコ橋先から見上げる紅葉     チドリノキの黄葉   カマツカの紅葉と果実

 ミタニ峠から50分で三谷口でしたが、今日は小出石バス停(15:15/15:48)まで歩きます。でもバス待ちが長くなりそうですからのんびりゆっくりしながら途中の水場で着替えや後始末などで時間調整とし、国際会館までバスに揺られながら帰れました。

 今回は山の中において、取り上げるほどの笑い話等がなかったのが残念でありました。なんとか面白可笑しなテーマある山歩きにしたいなと思いながら歩いているのですが、やっぱり相手は動物たちではなく人でしょう。今日のように人の姿を見たのは山頂の6人だけで、登りも下りも誰一人とて出会わなかったのですから・・・。それにはやっぱりもう少しは登山者のいる山へ登るべきでしょうかね~・・。(笑)

 本日の軌跡は次のとおりです。(画像クリックで拡大)

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紅葉の愛宕山と神護寺

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