比良 急登の北西尾根から白滝山 ’17.1.18 晴

 坊村明王谷ゲート手前P地-第4ヘアピンカーブ取付き-P695-白滝山-オトワ池-P695-ゲートP地

 

 待望の一級寒波によって今冬のスノーシュー開きでした。いつもの未踏コースを、との誘いに喜び勇んでの急登の白滝山でしたが、そんなに浮かれるほどルンルンのシュー遊びとはなりませんでした。実は年末ほぼ1ケ月間のブランクがやっぱり響きました。

 さて、坊村の明王谷林道もゲートで除雪は終点となっていましたから、その手前に駐車です。今日はたっぷりの雪ですから最初(8:10)からシュー歩きとなり、40分ほど林道歩きで第4ヘアピンカーブの取付き地点でした。これより、いよいよ植林帯と自然林の境界の急登を白滝山目指してスタートとなりました。今回も二人の健脚者と一緒で登り始めましょう。しかし、心配していたとおりすぐに急登が我が足に堪えてきます。ハナから二人にはついて行けません。トホホでした。こんな調子ではリタイヤーも・・と考え始める始末でした。

 でも、そうはいっても頑張らざるを得ません。いつまでたっても斜度は緩むことなく、心は折れっぱなしの歩きが続きます。でも、二人からの励まし声によってどうにかP695まで上がってこれました。これだけ疲れる経験はそう覚えがないなぁと気にしながら、どうにか前進でした。Ca700あたりの平坦地?から740付近までくれば、よし、この先にはオトワ池の平な地が待っているだろうと、元気を出そうと気持ちを入れ替えます。
 でも、すぐにまたまた急登でした。するとCa850あたりでしょうか。その途中の雑木林の切れ間からやっと目指す白滝山の頭が「早く来いよ!」と呼びかけるように目に飛び込んできました。元気をもらって、フゥフゥいいながらどうにか進めば、涼しい顔した剛健リーダーの「この下がオトワ池ですよ」と聞こえます。

     
見えたゾ、白滝の頭だ~     上部の斜面、でもきつい・・

 この声を耳に入れて、お~、なんとか登って来られたのだな、もう白滝山は目と鼻の先だなと気が楽になってくれました。ここで「頂上には後40分もしないで着くやろう」と言って歩きだしたのですが、稜線を山頂目がけて歩けば、なんと15分で白滝山(1022m)(11:35着)でした。
 それにしても思いましたネ、疲れ切っていると時間など正常な判断すらできなくなっていることも知りました。イヤー、まったくお恥ずかしい話です。これだけのシンドイ山歩きもほとんど経験のないことでした。もっともその原因は暮れの1ケ月間ほどの大ブランクなのだと分かっていました。いや、本当の原因はこの年ですし・・くどいぞ!!言い訳が・・爆笑

 でも、それが証拠に、帰ってからも、翌朝もまったく身体の調子はこれまでの登山後の調子とは雲泥の差で、こうしてHPを整理中でも節々の痛みなど全くなく、快適な状態でいられるのが嬉しい状態でした。やっぱり、相当の足腰を使ったために、これで悪抜けして本来の身体に戻ったのだなと、勝手な判断をして満足しているバカな自分がいるのでした。ありがとうございました、リーダーさん・・御礼申し上げます。笑


雪の白滝山山頂は初めて~

 それにしても頂はほとんど無風状態で暖かく、これ以上ない山日和の山頂でした。それでも南側へ10mほど降りて鍋を広げ、50分もの大昼食となっていました。ほぼ真北には白銀に輝く西南稜から双耳峰的に見える武奈ケ岳も樹林の中にどうにか見えました。といっても白滝山は標高からどうしても眺望はびっくりするほどでないのが惜しまれます。でも、これだけの雪の長い急登をやっての山頂の感動は久しぶりの喜びとなってくれ、きっとこの頂は、我が山人生での記憶に残ること必死でしょう。

 「さぁ、降りましょうか」とのリーダーの声は12:25となっていました。これだけ超時間のお昼も久しぶりでした。お~、ようやく下りとなるのだ、と気分いいですね。まずはオトワ池へ向かいますが、これはすぐ10分でした。無雪期のオトワ池は数えきれないです。それに積雪期でも森山岳から長池まではやってきてはいるのですが、このような雪のオトワ池はお初であり、やっぱり感動ものでした。


雪のオトワ池の景色も見事~♪♪

 オトワ池から僅かに上がって往路のトレースに合流すれば、すぐに下り道ばかりとなります。あの登りに苦しんだ我が足も、嘘みたいに元気溌剌でどんどん駆け下りとしましょう。登り道に3時間半もかかったのですが、「下りはさすがに早いネ」などと話しながら余裕もって降り、上りでは武奈が見えていても苦しくてデジどころではなかったのですが、それを思い出し途中では武奈を撮ろうとデジタイムでした。


降り時に御殿山越えに武奈ケ岳をズームでした。

 そして、無事第4ヘヤピンカーブへ着地し、後は林道歩きで長かった急登の苦しみを思い出しながら、どうにか撤退することもなく雪の中の白滝山を捉えられた喜びに浸り、快適な下山の余韻を楽しみながら、P地には14:15着の2時間弱で下山となりました。車を出していただいたもう一人の山男さんにも大きな感謝でした。お疲れ様でした。

 最後に今回の山登りについて京ことばで纏めれば、「雪の白滝山はゴッツー良かったヨ。でも、あんな急登だったよって白滝山の頂にカニココ着いたんだ~。だけどな~これからの山歩き、あんなドクショーナ道はヘタバルから嫌やわー、できたらもうちょっとホドライなルートの山にせーへん・・。」かな(笑)

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