京都西山 ポンポン山 ’17.2.12 曇

立石橋-嫁入り道-釈迦岳-ポンポン山-釈迦岳-正面谷-立石橋 

 裏山のポンポン山に上がってきた。世間は鳥取方面など日本海側の記録的大雪で新聞テレビ等の報道は賑やかで、さぞ大変なことになっているのだろう。そんな時に山歩きなどしていれば‥と気が引けるのだが、山好きな我が身には、ウサギ小屋の二階の窓から釈迦岳方面の景色を眺めると、少しは雪がありそうに見えることから遅い時刻となってしまったがなんとなく小さくなって家から歩き始めた。

 コースは立石橋を起点の周回コースとしよう。橋の手前から緩やかな登りの西山キャンプ場への林道歩きである。最初の歩きは植物観察しながらのんびり歩きである。その内二人の男性がこちらと同じようにあたりを見まわしながら植物観察でノートに記録しながら止まっている。腕にはグリーンの腕章に植物観察員と書かれていた。その方達を追い越してこちらも観察を楽しみながら進もう。

 花時からこの株はオトコヨウゾメ、こちらはアクシバ、シャシャンボと分かっているので今日は冬芽観察だが、何故か葉芽ばかりしか目につかないようである。それにナワシログミの果実も見ておこう。こんな小さなものの写真は撮り難く、どうしても時間が経ってしまう。ようやくこんなことしていたらポンポン山へはいつになるのか分からないと気ずくありさまで、やっぱり歩くほうに専念としよう。

     
 オトコヨウゾメ(レンプクソウ科)   アクシバ (ツツジ科)
     
 ナワシログミ(グミ科)の果実    シャシャンボ(ツツジ科)、これのみ常緑樹

 いつも比良あたりを歩いておれば雪量の違いは歴然としており、さすがに低山なのでいつまでたっても雪化粧程度しか雪は現れない。嫁入り道登り口は二か所あるのだが、今回は北側から入ってみよう。これらの取りつきはいずれも筍畑からのために、まもなく筍の収穫で賑わう時期となる。そのころにはこの方面に入れば、筍泥棒でもないのに作業する持ち主の方から色よい顔色で見てはもらえないので早春の頃にこのコースへ入るのも遠慮している。しかし、まだこの時期であればもちろん踏み跡などろうはずはないのだ。

 そして、クリンソウ地から京青の森へ上がって行けば、いよいよこれから釈迦岳からポンポン山へ向かうのである。さすがにこの辺りまでくれば道は雪に覆われてはいるが、そうはいってもアイゼンなどもちろん不要である。でも、スタートが遅かったために、次第に温度上昇によって、泥んこじみた箇所も増えて来て、のんきに周りの樹木ばかり眺めて歩けば、足元は泥んこまみれである。釈迦岳あたりにやって来ればさすがに雪の中の歩きが楽しめるようになってきた。

 
釈迦岳山頂631m3等三角点

 行き交う登山者も次第に増え、ポンポン山山頂の近いことを教えてくれるようである。そして13時前にようやく到着し、すぐに食事としようとするも北風があって堪らない。周りの山並みなどこの雲行ならば望むべくもなく、指呼の間の愛宕山すらも皆無であった。

 
ポンポン山678.9m2等三角点

 ノーガスのために暖かい食べ物もカップラーメンあたりでは温まる用もなさない。どうにか寒風のベンチで食べ終わり、この頂から逃げることとしよう。ところが腰を上げれば、なんとか空模様が着いた時とは変わっていた。西側あたりの亀岡から能勢方面の山並みが見られたので少しズームで見れば左に湯谷ケ岳から、標高がこちらと全く同じ鴻応山、その左の中に小さく尖る剣尾山が小さい、それに中央奥右へ白くなっているのは半国山だろうか。さらに南を見れば生駒山がはっきり見せてくれた。。


ポンポン山山頂より西方向の山並み

 下山は京青の森まで引き返して正面谷から立石橋へと戻ったのだが、こちらの道は久しぶりで、またぞろ林道への開削中であり、樹林が大きく切り倒されたり、山肌が容赦なく今にも土砂崩れするのではという状況で道がつけられたりで、このような様子を眺めながら降りて行ったのだが、これぞ自然破壊そのものではないのかと心配する始末で、こんな状態の中の山歩きはご免だなぁとなってしまった。

 今日の歩きは寒風の中の山歩きで、自宅からもちろんすべて歩いたのであるが、9時半から16時まで6時間半の歩きであった。だがやっぱりこの時期であるのだから、気分的に満足となる山歩きとする可能性はとうてい容易ではなさそうだ。シュン

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