東稜からの武奈ケ岳 ’17.2.27 晴

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 快晴の空模様となるようだ。この予報に誘われるように武奈ケ岳を東の尾根の東稜から登って、北稜からナガオを下り広谷へと周回しよう。それにしても群青色の空をバックに東稜からの絶妙の景色を久しぶりに楽しむことができ、大満足のスノーシュー遊びを堪能することができた。


Ca1070下あたりから武奈と北稜を見上げる。ランラ~ラ~ン・・♪

 東稜はあの黄色い山小屋のある少し上流にかかるしっかりした橋そばの広谷の「レスキューポイント1」より尾根に取りついた。標高差120mほど短く登ればCa1060からの台形状尾根に上がる。見どころはこの台形状部分からの眺めだ。西側の1070あたりが一番の高さで、北東側のナガオCa1050(↓画像)から見れば、ほぼ台形状に見える尾根から見上げる武奈ケ岳より北稜の景色がハイライトであろう。


ナガオ1050からの台形状の東尾根(奥から二つ目)

 まずは取りつきからだが、やや急登を進んで1060あたりの稜線に上がれば、思わずため息出ちゃう眺めが待ってくれているのだ。ゆっくり360度を眺めながら少しずつ進めばすぐに1070だが、この地からは1100越え斜面だろうか、その上に武奈から雪庇をつけた北稜が目に飛び込んでくるのだ。では順番にアップしよう。

 
このアングルは珍しい!、東稜Ca1070手前南よりからのコヤマノ岳と武奈ケ岳の眺め 

 続いて1070を下るとトップ画像↑のように広いコルの雪原となり目もくらみそう。そして続く斜面にはブナが並び、自然林が広がっている。次第に温度上昇により樹氷が消えかかっていたのが残念だった。そして樹林が消えれば西南よりへもう武奈ケ岳山頂は目の前であり、頂の人の姿はハッキリ見える。
 上から登山者が見下ろしているのを意識しながら一気に直下の黒っぽい岩場あたりへ押し上げた。山頂の先客ほとんどが見下ろしていたようだが、2~3人が「どっから登って来たんですか・・?」と駆け寄ってきた。「広谷からだよ」とあえて短く答えたが、高揚気分をグッと堪えて返事しているのが分かるような声を出してしまっていた。

     
見事なブナ林    武奈ケ岳1214.4m 200名山 

 そして、頂より360度の眺望だが、もちろん伊吹はハッキリ見える。金糞岳の左へ白山も見えるが、さすがにもやっていて御嶽山はほとんど無理だった。見慣れた大パノラマだけに特別な感動はないが、でもやっぱり今日ばかりは久方の東稜登りが感動ものであった。でも、この尾根登りはやっぱり多くの登山者達が見下ろしてくれる土日の方が、より羨望の的になれていいだろうと考えるのであった。笑


武奈から見下ろす白銀の東稜、あれを上って来たのだ♪♪

 さて、10人ほどしかいない山頂だったが、こちらの動きにまだ彼らの視線が痛いように感じた。武奈くらいの山頂ではゆっくり感動などしてられないヨ、それより昼はもっと静かなのがいいだろうという風に、写真が終わればすぐに、「お先に!」と声を出し、さっさと、予定どおり北稜へ向かうのであった。しばらく下りれば、もう独りぼっちの世界となれた。前や後ろを見ながら雪庇を眺めてツルベ岳からあのナガオを目指そう。↓画像が北稜の絵である。

     
直下より北稜の景色   気温上昇でやや迫力ないが・・  振り返るこのシーンも久方

 細川越から少しでツルベ手前のCa1040ニセピークでやっぱり昼である。雪庇の壁で風除けしながら半時間ほどで腰をあげた。小さく下ってすぐ登りだが15分で釣瓶岳なのだが、今月2度目であり素通りとしよう。

         
 1040からの武奈の眺め    これから行くツルベ   釣瓶岳 P1098 

 山頂からナガオもやっぱり歩くだけ・・で見どころなし。P991手前のCa990へ上がって、すぐ右の尾根を一気に下って広谷着地である。このサワグルミ立つ広場は好きな森であるのだ。もちろん広谷の道標は雪ノ下である。丸太橋下流すぐを渡渉し、イブルキノコバへ上がった後は八雲ケ原の池や湿原も雪ノ下で、その上を進んで北比良峠より惰性のダケ道下りであった。


広谷のサワグルミ

 それにしても、今日の歩きはダケ道が今年は下りばかりで上りは今年初めてで結構堪えた。そして東稜登りといい、最後は雪の北陵といい何年振りのコース取りであり、存分に冬の山を堪能することができたのだった。

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