湿地帯に咲く花 ’17.5.2 晴

 今回はハルリンドウの大当たりの花巡りとなった。それもわずかの花数でなく、足の踏み場もないくらいという形容がぴったりの大群生が方々で見られたが、このような様子は私的には鈴鹿の御在所岳どころではなかった。

 利用の図鑑によれば、日当たりのよい、やや湿った山野に広く分布するとあり、群生することが多いとそのとおりの状況に、小躍りしながらの花観察であった。しかしながら、あちこち咲いていたのはこの種ばかりで、フデリンドウやコケリンドウも見たかったのだが、欲は言えなかった。笑

     
満開で大群生のハルリンドウ 
     

 さて、続いての花はシオデ科のサルマメであった。こちらは山間部のやや湿り気のある地で見られるのだが、この種もここでは普通に見られるほど多い。このサルマメはサルトリイバラを小型にしたようなもので、刺はほとんどない。 葉腋に 黄緑色の花を1-3個つけるようだ。雌雄異株で、今回は雄花が目についた。

         
     サルマメの雄花    

 さらに、メギ科のヘビノボラズも丁度花時であった。というより、この花を目当てにやってきていたのである。手持ちの図鑑の写真もこの地のもののようで、感慨深いものがあった。このメギ科はコトリトマラズ、ヒロハヘビノボラズなど面白いネーミングがついている。葉の変化した棘あることがその名の謂れであるようだ。しかしながら、その棘の撮影は以前から見飽きているためにカットしたのである。前記のサルマメとヘビノボラズの果実は秋に赤く熟すのだがその様子はこちらからご覧願いたい。

         
     ヘビノボラズ    

 続いて、その他に見られた樹木花の主たる種

         
 ツツジ科のスノキ 萼筒に稜なし 左の葉 小さな細かい鋸歯あり   ウワミズザクラ 花序の下へ葉がつく  マルバアオダモ 材が強靭 ガマズミ 葉が大き目 

 最後に目だった山野草

         
 ヒメハギ満開  イシモチソウ 白花はこれから  エゾノギシギシ 花は夏季につく  テキリスゲ 葉で手を切る ハナニガナ 花弁8個以上と多い

 小さな渓流の水の流れは見事に綺麗な光景を見せている。そこへネコヤナギがひっそりと寝転ぶように水に枝を濡らしていた。

     
ヤナギ科属 ネコヤナギの若い果実 右の葉には虫コブか? 


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