比良 神璽谷からの武奈ケ岳 ’17.5.3 曇

JR比良= イン谷口-神璽谷-北比良峠-イブルキノコバ-武奈ケ岳-細川越-広谷-八雲ケ原-釈迦岳-大津ワンゲル道-イン谷口-JR比良

 今回はロングとなるために、珍しくバス利用でイン谷口まで入ってから9時前に歩きだした。二つの滝を見て相変わらず元気に落ちる滝で元気をうけて今日も頑張ろうと歩を進める。でもイワカガミは二つ目の滝でしか咲いていなかったが、イワウチワは終始咲き乱れており、十分すぎるほど堪能させてくれた花だった。

     
 カマブロの滝   神璽の滝 

 もくもく歩いてRP3上の赤い鳥居のある天神社下を行き、埋まりかけている遭難碑がすぎればすぐにキレット小橋であったが、ここまで1時間ほどであった。でもここまでくれば左折点が10分ほどである。その地には三角オニギリ岩が座っているので、いつものとおりここで一本である。
 もちろん、このあたりにもイワウチワだらけであった。よく見ればバイカオウレンはあの独特の姿で緑色の果実が立っていた。もちろんショウジョウバカマやスミレサイシンも可愛く咲いていた。腰を上げれば右上に向かう道がザレており、さすがにこの後は慎重に行こうとの気持ちとなる。
 ヤセ尾根を頼りない切れそうなロープを無視して15分ほど上がれば眼前が見事な岩肌を見せてくれる。そしてぐるりと山並みを眺めてから登れば左手に二つの石の地蔵さんが祀られている。やっぱり何時ものように首を垂れて安全に登らせていただいたことに感謝としよう。ここでの名残りのバイカオウレンはこれまでにとっくに群落の花を他の山で見ているのでサッと素通りである。

         
 キレット小橋   奥に白っぽい三角オニギリ岩が見えた     蟻地獄奥の山肌が

 すぐに北比良峠だが、休む人の姿多く、そのまま前進であった。八雲ケ原でも人多くこれならイブルキノコバまで行って休憩としよう。アブラチャンが満開で見事である。イワウチワはどこまで行っても咲き誇っている。そしてようやくイブルキノコバである。一息入れ腕を見れば11時半ころだ。や、武奈へは12時を回ってしまう、とサッサと腰をあげよう。この後はここまでより若干スピードアップで残雪あるコマヤマノ分岐まで20分ほどで進み、1214mの武奈の頂には12時4分前に着けた。きっちり大汗かいてしまった。

     
 コヤマノ分岐の古木ブナ   見上げれば武奈ケ岳に人の姿が 

 ゆったり40分ほども昼飯としてから北稜へ降りよう。食べているソバの方が友達に、「おい、今、この山頂に何人いると思う・・?」と声かけていたが、どうやら「50人以上いるよ」と聞こえてきた。先月登った蛇谷ケ峰では山頂で2~3人しか見なかったが、さすがに武奈は比良随一の人気の山なのだ。日本200名山であの田中陽希さんも登ってきたのだから・・

         
 武奈ケ岳    東尾根を見下ろしながら・・   コヤマノ岳奥に蓬莱山が

 さぁ、細川越からスゲハラ、広谷へととろう。さすがに北稜はまだまだ枯れ野が続き、見るべきものはほとんどないために、トットと下って暮雪山荘下からぬかるんで傷んだ木道を進み、「しまった、こんな道歩くんじゃなかった」と思いながら進めば、目の前に東尾根登り下り地点の立派な橋であった。「オ~、今年の雪ではこのあたりの斜面を3度も使わせてもらったのだな・・」と見上げているのであった。その先の広谷の壊れかけている橋を無雪期に久しぶりに目にしたが、「これならまだ渡れるやないの・・」と、右岸側から見下ろしていた。
 すぐにイブルキノコバへ向かうのだが、雪の今季にシューをつけたままで、一回転した地を見上げて唖然とした。積雪時にてっきり大倒木先を踏み抜いて一回転して落下したものと思っていたのだが、大倒木ではなく、斜面がスパッと切れ落ちていたことが判明したのだ。これなら、もちろん、この切れ落ちた部分を上から降りて来れば、当然反転してしまうのも当たり前でしょ・・と笑ってしまった。ここはしっかり来季に向けてインプットであった。

     
 RP広谷1地    道標広谷地

 イブルキノコバからは多くの下山者が斜面に咲き誇るイワウチワの撮影会が何組も続いていた。こちらはもうイワウチワは見飽きているので、どんどん進み八雲ケ原の八雲観音さんからカラ岳、釈迦岳へ向かうのだ。こちらも足元にはイワウチワばかりのお花畑状態であり、それが済めばこんどはシロモジの花の廊下となってくれた。カラ岳先の巻道を過ぎれば、こんどはシロヤシオが大群落となっている。釈迦の山頂へ着けば何時ものように北側へ進み蛇谷ケ峰を見下ろそう。

             
シロモジの花の廊下    シロヤシオが大群落、花がなくてもこの木で一目瞭然     釈迦岳からの蛇谷ケ峰が姿よし

 後は、大津ワンゲル道の急坂を気を付けて下るだけであった。イチョウガレのザレ地を過ぎ、どんどん岩を縫うように激下りで標高を下げていこう。ロ~プ場は二か所あるが慎重に急がず降りよう。その間には木の根っこの下がシースルー状態となった箇所、以前はこの上をなんとか歩いていたのだが、今は右側を下るように道ができている。釈迦から40分ほどで雄松山荘出合に着き、ここで一息入れた。この左折の道もご無沙汰なルートである。いつかはまた踏みたいななどと思いながら、直進であった。

         
 最初のロープ場    次は根っこの下が見える箇所   雄松山荘出合だが、その表示はない 

 雄松山荘出合から45分で沢にかかる木橋へ下山だった。すぐ上は駐車場であり下山者が後片付で賑やかなようだ。ならば静かなこの沢で一服してからJR比良まで歩くこととしよう。計画どおり18時前までに駅到着となって楽しい花巡りを終えた。主だった花々をあげてみよう。

         
 ニッコウネコノメソウは残り花    イワカガミはこれから咲く   大満足のイワウチワ 
         
 残り花のバイカオウレン    満開のアブラチャン   比良で初見のオオバキスミレ 
         
 シロモジはこれから   終焉のキンキマメザクラ     バッコヤナギは乾燥地に
         
咲き初めのホンシャクナゲ     乱舞のイワウチワ大群落方々に   満開のマルバアオダモ 

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