湖南 金勝アルプスに咲く花 ’17.6.9
金勝アルプスのラン科狙いで歩いてきたが、それぞれに開花時期が微妙に差あり期待どうりとならずも、お目当てのジガバチソウにヤマトキソウの開花の時期が合って、どうにか楽しむことができた。
今回見る予定であったそのラン科の種はジガバチソウ、ヤマトキソウ以外に、カキラン、クモキリソウ、コバノトンボソウやオオバノトンボソウだったのだが、カキランとオオバノトンボソウはまだまだ蕾硬しで、コバノトンボソウは今年は相当の遅れなのか、その箇所に葉の姿すら芽だしさえ進んでいなかった。それにクモキリソウの姿は他の山域と同じように今年は裏年なのだろうか、見つけることがかなわなかった。
ジガバチソウは花姿を蜂に見立てた名といわれる。木陰の薄暗い地で10cm足らずの背で咲く |
続いて、ヤマトキソウであるが、この花は超希少種であって、群生で賑やかに咲く仲間のトキソウと異なり、ヤマトキソウは単独でポツンと寂しそうな感じがしないでもない。トキソウとは何かに相違点が多く、湿地近い草原で咲くようだ。それに花弁がほとんど開かず上向きに咲くのが特徴的である。
ヤマトキソウ |
その他の野草類はキンコウカが咲き初めでこれから黄花が一面に広がることだろう。モウセンゴケの仲間のイシモチソウは終わっていたが、本家のモウセンゴケやトウカイモウセンゴケの花はまだまだで、葉のみが元気であった。さらに湿っぽい樹林下にはシソバタツナミが小さく立っていた。ササユリも期待していたが、まだまだ先のようで、蕾すら出来ていなかった。他に黄色花のニガナやハナニガナが満開であったが、多くても見向きもしない。
キンコウカ (キンコウカ科) | モウセンゴケ(モウセンゴケ科) 葉 | シソバタツナミ(シソ科タツナミソウ属) |
木本類は咲き初めや終盤に果実化といろいろ見ごたえがあり、小さな花ばかりで撮るのも容易ではない。
アクシバ(ツツジ科スノキ属) 咲き初め | ソヨゴ(モチノキ科) 雌雄別株 雄花 | 同左 雌花 秋、赤い実が目立つ | ネジキ(ツツジ科ネジキ属) 実有毒 |
ナツハゼ(ツツジ科スノキ属) 実黒熟 | ウツギ(アジサイ科ウツギ属) 葉裏有毛 | ガンピ(ジンチョウゲ科ガンピ属) 互生 | スノキ(ツツジ科スノキ属) 稜は無し |
最後に風景写真も・・
天狗岩上から鶏冠山 | いつ来ても水の細い落ケ滝 | 耳岩のような岩石がコース上にゴロゴロ |