京都西山に咲く花 ’17.7.7
今年も七夕がやってきた。やっぱりこの時期ともなれば、織女星のこと座のベガと牽牛星のわし座のアルタイル、それに白鳥座のデネブの三つの1等星からなる『夏の大三角』を見上げたいと、宵闇迫れば夜毎気になるのだが、満天の星空どころか、このところの梅雨空では悲し日々の連続である。
そんなことから、少しの梅雨の晴れ間を狙って、少しでも山へと心は向かうのだ。しかし、夜が明ければ、さらに暑い日となるのは承知している。でも、少しでも朝早く歩きだし、オオバノトンボソウがもう咲いたのだろうかと気にかかるのであった。もちろん、ノギランやオオルリソウも気にかかるのだ。
オオバノトンボソウだが満開はもう少し先 |
* ラン科ツレサギソウ属のオオバノトンボソウだが、長かった蕾状態からなんとか鹿の食害や盗掘から免れて、ようやく開花が近づいてきたようだ。この花はノヤマノトンボソウともいわれ、里山あたりでも咲くことがあるので、ハイカーの目にも止まりやすいランなのだ。
ノギランの蕾の様子 |
* キンコウカ科ソクシンラン属のノギランだが、こちらの開花時期は7月下旬ともならないと満開とはならないだろう。花は下から上へと咲き上がっていき、花は淡黄褐色のものもあるが、白色のものもある。花が開いた直後の葯は橙色で美しい花を咲かせるのだが、まだまだ先のことだ。
オオルリソウ | 同左の茎が圧毛ならと同定だ | 同左の葉裏には葉脈が浮き出る |
* オオルリソウとオニルリソウの相違点
ムラサキ科オオルリソウ属のオオルリソウには近縁種のオニルリソウとよく似ている花である。その相違点はオオルリソウの花の方がオニルリソウの花よりやや大きいが、花弁の大きさ、その点での同定は容易ではないだろう。だから視点を変えて、茎の毛の違いの方が分かりやすい。圧毛がオオルリソウ、開出毛がオニルリソウであるのだが、↑中の画像のように、見た目でほとんど毛が寝たような状態が圧毛だ。また、茎に毛が立つほど長めな白い毛が見えれば開出毛となってオニルリソウと同定しよう。
続いて木本類もそれなりに楽しめた。
シソ科ムラサキシキブ属 ムラサキシキブ | ツツジ科スノキ属 アクシバ | 以下果実 クワ科コウゾ属 ヒメコウゾ | ||
バラ科キイチゴ属 コジキイチゴ | ツツジ科スノキ属 スノキ | ツツジ科スノキ属 ウスノキ |