京都西山 ポンポン山のオオキツネノカミソリ  '17.7.31

 立石橋-釈迦岳-ポンポン山-窯ケ谷-森の案内所-善峯寺バス停

 今日は7月31日だ、といえば京では『愛宕山の千日詣』なのだが、夕方には夕立との予報のために今年は見送ろうと急遽の裏山へ変更とした。猛暑日だからもう谷の『オオキツネノカミソリ』が咲いていることだろう。長い間その花を目当てにポンポン山に登るのが遠ざかっている。よし、ポンポン山だ。

 自宅から山頂までは本来であれば3時間で着くだろう。しかし、この暑さでズボンまでびっしょりの大汗まみれであるので休み休みで登ろう。ただ歩くばかりではつまらない。ほとんどないが山野草の花を探しながら、それに樹木の果実の様子を見ながら歩くこともわたしの歩きである。そんなことから、とてもではないが時間がかかりすぎ4時間もかかってしまった。着くとすぐに昼食だが、こちらもいつもより長く座っていたことになる。40分も経っていた。

 これはいかん、と食後は相当の速さで歩こう。そしてお目当てのオオキツネノカミソリの保護地であった。金網内の保護地には今年は7/16~8/6までが公開期間とのことであったが、開花状況はもう終盤だろう。昔は8月に入ってからの暑い時期には谷のあちこちに大群落となっていたのだが、近年の鹿の食害のために金網柵による保護地以外ではまったく食い荒らされてしまって柵内だけで咲いている状態である。
 オオキツネノカミソリは秋に咲くヒガンバナと同じ仲間で有毒植物であり、以前は鹿も食べてはいなかったのだが、近年の鹿の膨大な繁殖力によって、食べ物がなくなったきてしまい、忌避植物内からはみ出てしまったようだ。
 このような事象は何もこのオオキツネノカミソリだけではなく、他にもこのように近年に鹿の食害となっている植物は多いのだが、この状況はさらに増えることだろう。でも、何とかならないのだろうか。そのうちにトリカブトも鹿の餌となるだろう。イヤ、もう既にトリカブトを食べているつわものの鹿も地域によってはいるような話を耳にすることもあるのだが・・。

 ここでいくらグダグダ言って鹿の食害等について論じていても、その解決策等はどうにもならないのが何とも歯がゆいばかりである。鹿、猪や猿、熊や野鳥等の獣害の中でも、特に鹿の被害が全国的にも大問題であろう。自然界の生き物に対する適正な調整は、狼が絶滅以降は、やっぱり人間の手によるより仕方ないのではなかろうか?。
 例えば、地球温暖化問題から始まり、広い意味での林業、さらにはハンターの問題や狩猟によって捕獲された鳥獣やその食肉等によるジビエ問題等課題は多いが、近年では取り組み中とはいえ、遅々として問題解決には遠い状況ではないだろうか。
 しかし、これらについては、政治レベルの見解にまで及ばない限り、現状の問題解決へと向かうには容易ではないだろう。みんながこれらの点に問題意識をさらに高めることが多いに必要ではないだろうか。

 
 さて、大きな話より、花巡りの方に戻して、まずは、そのオオキツネノカミソリをご覧いただこう。母種はキツネノカミソリだが、その花も全国的には絶滅危惧種となっているところ、いや、ほとんど見られることは難しい状態のようだ。
 なお、オオキツネノカミソリでも京都府では「要注目種」と位置付けられている。その名の謂れは幅広の線形の葉をカミソリに見立てたものと言われるが、母種との違いはシベが長く花被片から突き出し、花も大型であるのが特徴とされている。

         
         
 こちらも保護柵の中    7/16~8/6 公開中、でもお早めに    もちろん、川向こうも保護柵内、柵外には1本たりとも無

 続いて、草本類の花たちである。なお、今回の二つ目のお目当てであったウバユリが時すでに遅しで5日間ほど前に訪問すべきであった。花びらは完全に散った後で、雌しべのみしか残っていなかったのが残念であった。

         
 イケマ ガガイモの仲間   ノギラン 花期長し     オオバノトンボソウ 残花Up
         
 ヤブマオ イラクサの仲間    ダンドボロギク 蕾   オトギリソウ 各種あり 
         
 ヒルガオ 花茎に翼無   シロオニタケ多数 毒性種     ゲンノショウコ 関西では白花も咲くが

 最後に木本類の花はリョウブのみで、他はほとんどが若い果実状態のものが多数見られた。確認したその種はヒノキバヤドリギ、ヤブムラサキ、ムラサキシキブ、スノキ、ウスノキ、ナツハゼ、ウリカエデ、チドリノキ、クマシデ、イソノキ、カマツカ、ウワミズザクラ、シロダモ、ヤブデマリ、ゴマギ、アクシバ、クロモジ、ヤマコウバシ、オトコヨウゾメ、コバノガマズミ、ツルシキミ等であった。とりわけ希少種であり、京都府のRDBで絶滅危惧種のヒノキバヤドリギを貼ってみよう。

 
絶滅危惧種のヒノキバヤドリギUp 

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