湖南アルプスに咲く花 ’17.9.19

 今月も湿性植物の希少種を楽しんでこよう。お目当てのヒナノカンザシとアイナエは開花期間がほぼ一ケ月ほども順番に咲いて長期間楽しめそうだ。そうはいっても9月中旬ともなれば、やっぱり花は終盤となっているのはやむを得ない。先ずは名前からして可愛いらしいヒナノカンザシである。

 
        ヒナノカンザシ(ヒメハギ科ヒナノカンザシ属)、それにしても小さな花、
            でも高さだけは一人前で約5~25cm
 
   花はとても小さく、長さは1〜2mmほどで、果実の縁に先が尖った小さな刺が目立つ
           茎頂に紫色の蕾、その下に白色の花、そしてさらに下は果実

             ヒナノカンザシのRDB=京都府では絶滅寸前種=現状では絶滅のおそれが高い。滋賀県では絶滅危惧種Bのカテゴリ

 

 次はアイナエである。先月初めて見たが、これまた小さな白花でコンデジではとても写せずピンボケばかりであったのだが、二度目となってもやっぱりピンボケだが仕方なくこれでもアップせざるを得ないか・・?、笑

 でも、この花は午前中にしか咲かず、午後からはしぼんでしまう半日花だとのことだったから急いだのだ。しかし、今回は前回より15分後の11時10分頃に着いたのだが、着いてびっくり、その花は一杯広がっていたが、ひとつ以外はすべて花はしぼんでしまっていた。以降もう少し早めに現地到着を心したいと決めたが後の祭りだった。

     
アイナエ(マチン科アイナエ属) 花は2.5~3mm 葉は下部にかたまって2~4対つき、長さ5~15mm   花期は8~10月の間で長く咲くが11時過ぎにしぼむ

 (補足説明)↑画像1番目の花の下の方に一対の葉らしきものがかすかに写っているが、それは下の(注)の説明にある鱗片状の苞であり、葉ではない。また、中央画像の下部で下よりに二枚の葉だけ上と下に2枚が見えているが、その中心にうすく枯れかけた小さめな葉が十字のマイナスの位置にあるので、これで2対の葉である。

 (注) 花としては長い花柄の先が1~3個ほど細く枝分かれするが、その枝分かれの部分に2個の鱗片状の苞がつくが、これは葉ではない。茎の途中に葉がつくのは同属のヒメナエと名が変わる。

アイナエのRDB=京都府では絶滅寸前種=記録があるが、現状不明のところが多い。滋賀県では準絶滅危惧種


 他に咲き残っていたものや果実類も見てみよう。ただ、ヒツジグサの咲き初めが見られたのだが、水際から大分離れていたために写真にはならなかったのが悔やまれた。この花の咲く期間は6~11月と幅が大きいのだが、こちらでは9月中旬あたりから咲くらしい。また、ホザキノミミカキグサの辛うじて残花が数えるほど見られた。

       
 まだポツンと咲き残ってたサギソウ まだまだ満開のヒメオトギリ   これまた残花のイトイヌノヒゲ オオフタバムグラが果実化へ 

 樹木類の果実たちの一部

     
 ミヤマガマズミ  カマツカ  サカキ

 最後に本日の高み 笑

     
 433mの笹間ケ岳    八畳岩からの比叡に比良

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