京都西山に咲く花 ’17.9.20
本日は私が初めて出会えた二種の花が咲いていた。もちろん名前そのものは知ってはいたのだが、未見のために、アッ、この花は何・・?とひとりつぶやいてしまった。図鑑でみるとその解説にワクワクしてしまうのが嬉しい。その花はオグルマとオトコオミナエシであった。
オグルマ(キク科オグルマ属) | 田んぼの土手上部に咲き、今年は群生か | 花の頃は茎葉が互生し、先は尖る |
近くの休耕田ではサワオグルマをいつも4月下旬ころに見ているのだが、稲刈りの終わった秋に仲間の『オグルマ』の咲くのに初めて出会えた。どうしても、水田の法面などは草刈りが頻繁に行われるところであったり、他に調べるとオグルマは一年交代型の多年草であるようで出会う機会が容易ではないらしい。
また、同じ秋のころに咲く仲間の花として、カセンソウやミズギクがあるようだが、いずれも未見であるため早く出会いたいものである。もしやと思い、京都府のRDBを調べるとオグルマとカセンソウは絶滅危惧種であるようで、さらにホソバオグルマもこちらの地域に咲くようだ。しかし、今回の開花画像をよく見ると、放射状にきれいに並んだ舌状花を車に喩えたとの謂れがあるらしいのだが、ここで咲く個体は謂れどうりには見えないと思うのだが・・・?。
でも、農道沿いの土手での開花のために、その部分は毎年草刈りが行われるために開花も容易ではないらしく、なかなか出会えない理由も分かった。ただ、ミズギクはRDBには該当しないようなために、今後はどちらかの山地における湿地などを注意深く探してみたいものだ。
次は『オトコオミナエシ』(オミナエシ科・属)だ。この花もなかなか出会うことがなかった種で、春先の葉のようすから気にはなっていたのだが、ようやく開花に出会うことができた。そばでしっかり観察すると、どうやらオトコエシとオミナエシの交雑種のようだ。でも、近くの周りを探すもオトコエシもオミナエシも見当たらないが、以前にでもあった両者が先に消えてしまったのだろうか。
小さな花をよくよく見れば、花びらは4mmくらいと小さく、その花には白と黄色の五弁の花が混じって咲いている。白花が咲くオトコエシの果実と同じように、オトコオミナエシの果実にはうちわのような翼がつくようだ。でも、黄色花のオミナエシの果実には翼がない違いがある。
それに背の高さはここでは大きいものは3m近くと高く、花の重さでだろうか、半分ほどのあたりでしなって曲がっていた。だが、茎下部をよく見れば髄はなく、空洞となって木質化しているようであった。それに茎は硬く4稜に毛が密生しているようで、女でなく男らしく感じられた。
小さな花を拡大すると黄花と白花がついていた |
オトコオミナエシの花の全体 | 下部の葉は奇数羽状複葉で3対つき |
他の山野草は多数のために画像だけ
ヤブラン満開直前 | 花ヤブツルアズキとノアズキ酷似で前者 | 左の葉 | 果実は線形、ノアズキの実は広線形 |
キュウリグサの仲間のハナイバナ | ヤブツルアズキとノアズキ酷似で前者 | 三裂だがノアズキでなくヤブツルアズキ | ヤブマメの花は白と紫色 |
アメリカセンダングサ茎は暗紫色 | ノササゲ豆果紫色 | 左の葉 | 左の果実紫色の照かりが特徴 |
サワヒヨドリ咲き初め | ヒヨドリバナ終焉 | ゲンノショウコ咲き初め | アキチョウジ散り初め |
イヌホオズキ花は白 | 実は果軸に散らばる | マメアサガオ花は白色、淡紅色はホシ・・ | マルバルコウ満開 |
オタカラコウ満開 | スズムシバナ散り初め | ジャコウソウ満開 | キタヤマブシ咲き初め |
木本類はそろそろ熟し時がやってくるのだが、その果実色はまだまだ色々だ~
コバノガマズミ | ツルシキミ | アクシバ | カナクギノキ |
ツリバナ | イソノキ | クロモジ | ゴマギ |
ノブドウ | リュウキュウマメガキ | チドリノキ | ポンポン山2等三角点 |