小出石北部 西 折 立 山 ’17.11.5

 花折峠口-花折峠-624-762-西折立山-812-府県界尾根-637-432-三谷口-大原バス停

 いよいよ紅葉シーズンとなってきた。それも秋晴れの一日である。でも歩き始めるころでは雲が多かったのだが、次第に青空が広がってくれた。今回は花折峠口(470m)でバス下車(8:30)し、すぐで西側に西折立山(820m)の頭が見下ろして、早く来いヨ!と呼びかけてくれているように思えた。
 バスを降りるとひんやりしていたが、すこしの上りだが15分ほどの舗装路歩きでもで身体が暖かくなってきたそこが花折峠(590m)であった。峠の直前の二本の水場では一本の管からは枯れており、もう一本もそんなに元気とはいいがたい水の勢いであるも、夏場ならのどを潤すのによさそうだ。さすがに今日は手も出せない。そしてなんといってもこの峠の雰囲気もなかなかいいもんだ。峠の先では杉の倒木が道をふさいでいるのが見えた。

 これより、西向きに山道となってくるが、歩きだせば10分もしないで倒木が登山道を通せんぼである。先の21号台風の爪痕のようだ。さすがに西折立山までの縦走路は稜線であり、風の通り道となっていることから、この後ずっと倒木だらけであったが、歩くにはなんとか抜けられる程度の荒れ様であったことから、この状態も月日がたてば登山者によって次第に回復は可能であろう。

         
 最初に見えた西折立山   花折峠の雰囲気が好きだ     縦走路最初の倒木

 稜線歩きが続くも、北山の山域ではどちらでも見かけるいつもの「足跡さん」の表示板を見ながら進んで行こう。花折れトンネル上あたりを過ぎれば最初のP624プレートだ。、次の人工物は造林公社の白板であるが、そのすぐ北向きには京都府最標高の皆子山が見えた。この後は20分ほども進めば二度目の表示板のP762が木の高いところにつけてある。足跡さんはきっと背の高い人だろう。そして山好きで健脚であり、プレートの仕上げから見てもほんとうに律儀な岳人なのだろう。

             
「足跡さん」のプレート     造林公社の標示板    924mの皆子山が見え   二番目の表示板P762 

 P762から10分もしないで、コース随一の急登地であった。でも、距離は短いために急がないでゆっくり歩けばピンとしっかりきつく貼られたロープにも頼ることなく先の台形状の平な地へ登り上げた。スギやヒノキの植林地がただ広いだけだが、心静かにのんびりできる所でもある。ここがおそらく花折峠口から頭を見せていたあたりであろうか。この台地は平で長く西南よりに広がっており、その後わずかなアップダウンで最後の短い急登を上がれば西折立山に到着(9:50~10:55)であった。

 植林もあるが、西南よりには雑木林となって、なんとか紅葉が見られた。こちらは今朝がたは早起きしていたために眠気がしたし、「よし、ここで昼寝を決め込もう!」と、持ってきたシュラフを広げて横になって寝込むこととしよう。実は山の中で独りぼっちでの昼寝、これがしたかっただけなのだ。しっかり着込んでいたのだが、さすがにひんやりして目が覚め、腕を覗けば丁度1時間も寝込んでいたようだ。

         
急登のロープ場    山頂ではまずまずの紅葉が広がる    西折立山Ca820 

 起きると11時前だからメシだと思ったのだが、「そうだ、もうひとつの小さな820峰の下部の紅葉を覗いて見よう」と回ってみた。ついでにその藪尾根を少しだけ持参の鋸でアセビやシキミたちの雑木を切り落として道整備としながら途中集落から上がってくる古道の終点あたりまで降り、アズキナシ、コナラたちの紅葉も楽しんでみたが高すぎ、逆光て写真は失敗であった。

 今回は逆に途中古道の終点まで回り込んでみた。そして府県界尾根の最高点でもあるP812へ登り返して、こちらで昼食(11:20~11:50)とした。食後に812から820の間を確認してみたが、どうやら西折立山Ca820へはP812から東へ100mほどとすぐそばのようである。

 念願の山での昼寝も決め込むことができたし、途中集落への古道歩きの取りつきでもある、もう一つの藪尾根整備もできたことだし、ホッとして最後の府県界尾根下山の雪山歩きを目指してルート確認としよう。 

         
途中古道終点地を見下ろす     府県界尾根上最高点地のプレート   812から下り、720あたりから振り返ると西折立山 

 こちらの尾根は21号台風の余波は皆無のようだったが、夏の上り時にはほとんど戸惑う箇所はなかったのだが、やはり下り道はなかなか気の置けない感じがした。それと藪状態が随所にあって、はてさて・・?というような場所がしばしば出現し、これでは雪がつけば大きな苦労となることだろう。ということで、準備の鋸がフル活動となり、思わぬ時間がかかってしまったが、でもほぼこれでなんとか積雪期の下りも歩けることだろう。

 そんなことから、気のついた分岐点あたりを整備しながら時間がかかったが、とりあえず雪バージョン対策整備を行ってポイント地点を記憶にとどめてメモも取るなどの尾根下りとなった。そして眼下に飲食店の屋根が見えてホッとして下山(14:40)となった。それにしても迷った訳でもないのに、3時間あまりもかかってしまったが、無雪期であればさっさと降りるだけなら1時間半もかからないくらいの短いコースではないだろうか。フゥ 

             
 稜線下り始めのカエデの紅葉   812から1時間ほどかかった637    637から20分ほど降りた地の大松    下山地の三谷口は飲食店向かい 

  さて、小出石からの帰りのバスには1時間もあり、大原バス停までまたまた歩くとしよう。それならもちろん新田バス停過ぎからの敦賀街道を自然観察しながらのんびり大原まで帰ろう。ところが一番のお目当てであったキカラスウリの果実は川原の法面がきれいに草刈りにあってしまい、影も形もなかったのが悔やまれた。

 次のようなものが見られた。さすがに秋花はなかったが、ヤクシソウだけが咲き残っていた。他は樹木の果実たちばかりで、見飽きた種ばかりだった。

         
 ウメモドキ(モチノキ科)   ヤクシソウ(キク科)     ノブドウ(ブドウ科)
         
アオツヅラフジ(ツヅラフジ科)    イボタノキ(モクセイ科)    コマユミ(ニシキギ科) 

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