希少種のキクタニギク咲く ’17.11.9
絶滅危惧種に分類される府県がある希少種のキクタニギク(別名アワコガネギク)が京都でも咲いたようだ。もっとも時すでに残花となっていた。花期は図鑑にもあるように10~11月となっていることから遅くとも10月末あたりに出かけないと咲き初めには無理なのだろうか。
さて、この名の謂れは黄色い小さな花が密集して咲く様子を泡にたとえたものらしい。出会ってみれば寄り添うように小さな黄金色の花をびっしり詰めて咲かせ、頭を重そうにして風に揺られていた。もともと名前の由来となったキクタニギクは京都の菊渓で発見されたとの謂れといわれる。
ネットサーフィンしてみると、この花も野菊と呼ばれる野生の菊で、比較的遅い時期に花を咲かせるようであり、場所によっては12月に入っても見ることができるとある。なお、キクタニギクのキク属はヨメナ属やシオン属とよく似るといわれるが、とりわけキク属には冠毛がないのが最大の相違点だろう。
キクタニギクともアワコガネギク ともいわれる。(キク科キク属) | |||
茎は叢生し、上部に白い軟毛が多い。 花は直径約1.5cmといわれ、 多くある葉は長さ5~7cmの広卵形で羽状に深裂し、裂片の先は尖る。 高さ1~1.5mの多年草、キク属の中にあっては小さい方である。 (以上、野に咲く花より) |
その他に見られた植物たち
アケボノシュスラン 花は晩夏 | コクラン 花は初夏 | ヤブミョウガ 実は食べない | ||
ヤブムラサキ 実や葉も多毛 | シロバイの果実は本年12月頃熟す* | ハゼノキ 紅葉の一番手 |
*シロバイ この画像にある果実は前年8月末くらいに開花してできた果実の現状であり、最終的に成長してもほぼ球形で5~7mmくらいと小さく、先端に萼片が残る。果実ができてから14ケ月以上経過し、これだけ長い時間かけてようやくここまでたってもまだ緑色だが、本年12月ころに紫黒色に熟すことになるようだが、フィールドでは紫黒色に熟した果実は野鳥に食べられてしまうのか、それとも風雨等で落下してしまうのか、紫黒色に完熟したと思われる果実を目にすることはほとんどないように思える。なお、シロバイの開花から果実の完熟までの様子はこちらから見られます。