湖東三山自然歩道ハイク '17.11.28・12.01

 一回目は青空の一日となってくれたが、二回目は天候が不順でとりわけ冷たい風が吹き、寒い一日のハイキングとなってしまった。概ね次のような行程で前回に引き続き無事にお歩きいただいた。

西明寺バス到着 10:18~   

 惣門出発10:30より西明寺を全員揃ってご案内としたが、残念ながらきれいな紅葉はほとんど残り少なくなっていた。三ケ寺ともスタート時最初に各寺の縁起についてまず解説してからのスタートとした。紅葉にはやって来たのが時期遅しではあったのだが、それでも中門より珍しい種の不断桜の満開を見ていただき、蓬莱庭を通り抜けて本堂、三重塔へ上がる。参加者44名と次は45名の多数のため、本堂内陣へは靴を脱ぐ必要から時間がかかることより本堂内へは入らず、庭から国宝の本堂、三重塔を説明とした。
 また、重要文化財の二天門についても説明し、その下の千年杉の夫婦杉についても話し、霊木である古木の杉の根元などをさすっていただき、霊気をいただいてもらった。境内の参道両側の石垣は穴太積みの石垣が保存されており、その謂れなどについても聞いてもらいながら、中門前の出口から出た所のタクシーPの空き地が集合場所(11:10)としてストレッチとした。

         
 11/28西明寺  中門からの紅葉   12/1中門前の紅葉   枝分けの不断桜咲き

西明寺から自然歩道ハイク歩き始め 11:15~  途中、斧磨集落名の地名案内地~金剛輪寺までの歩行距離3Km

 歩き始めてすぐで一部溝状に崩落個所があるも、猪檻奥に巻いて丸木階段へ上った。そして11月中旬に単独女性の道迷いらしき騒動があったらしい。おそらくその箇所らしき所を今回も通過した。その時はパトカー、ヘリコプターに捜索隊等で西明寺一帯はごった返したらしい。
 実は他社ツアーで湖東三山今年最初の11/23は百済寺からの反対側から案内してきたのだが、その時に害獣除け柵付近ですれ違った単独の男性も道迷いでえらい目に遭いましたといっていた人に会ったのだ。もちろん、これまでからネット上のブログでも道迷いで困った経験者のアップが見られるのだが、自然歩道管理の市は正しい道標への訂正をなすべきであろう。
 その四差路にある箇所の道標の矢印標示が紛らわしいことから、山歩き不慣れな方には気の毒な状態であるのだが無事発見された模様である。今回のこちらのお客様には山歩きの中の道標内容には100%信用すると道迷いの原因となりかねない場合もあるので、事前に充分なる下調べの上で歩くようにしたいものだ等の旨の説明も聞いていただいた。

     
道が崩壊し溝状に掘れてしまっている    道標の矢印が直角は誤りで水平が〇 

 途中で「斧磨」の田んぼの畝場整備記念碑付近にて斧磨集落名の地名の由来などの話を聞いていただく。さて、この集落名はどう読むのでしょうか・・?

金剛輪寺到着 12:15~

 到着後すぐに黒門前のPのバス内で弁当昼食半時間をとり、その間に金剛輪寺縁起等を話して黒門12:45から境内を散策、自由行動可としたが、ほとんどの方が私の案内に同行され、赤門から庭園より参道を上がり、千体地蔵の説明から二天門でも説明とし、八脚門、金剛力士像などや大わらじの解説とした。
 そして国宝の本堂の建築様式、「血染めの紅葉」の謂れ等の説明とした。なお、本堂内へは靴脱ぎ必要から入らずに外側から説明とした。さらに三重塔まで上がって、こちらの塔の建立から復元大修理等の解説などもお聞きいただいた。下山集合は外のトイレ前に13:45としていた。後は参道を降りていただき、ザックをバス内から回収して歩き始めた。

     
 11/28金剛輪寺黒門を内側から撮る 12/1参道へのドウダンツツジの紅葉   11/28二天門と大わらじ

金剛輪寺から自然歩道ハイク歩き始め 13:42~  途中、古墳公園トイレ休憩~宇曽川ダム入口まで2Km~クレフィール湖東入口休憩~百済寺まで歩行距離4.5Kmの計6.5Km

 寺から1.5Km歩いたところにある古墳公園でトイレ休憩時において依智秦氏の里古墳公園の古墳について解説した。宇曽川ダムの見える地でもダムの話を聞いていただく。その後はクレフィール湖東入口(14:32~39)でメタセコイアの植物説明をしながら休憩としたのだが、ふるえるほどの寒風にさらされて10分間の休憩を待たずに歩き始めざるを得なかった。

     
11/28依智秦氏の里古墳公園    宇曽川ダム入口からズームで 

 途中の歩きの中で①サネカズラの暗赤色の果実や②黄色じみたカラスウリの果実も照会することができた。また③フジ類はつる性の植物であるが、種類やそのつるの巻き方は左巻きか右巻きなどの話や⑤紅葉のメカニズムからはたまた⑥カツラの落ち葉はどうしてあんなにいい香りの匂いがするのだろうかなどの話を聞いていただき、⑦歩きながら南アルプスの椹島の話をされる方があって、樹木には魚と同じ名前のものがあるのだが・・等の話も聞いていただいた。以上のような話を聞いて楽しんでもらい、単に黙々と歩くだけがトレッキングではないですヨ、と楽しみ方のサゼッションもさせていただいた。

百済寺到着 15:30~16:33バス発

 トイレを済まし、15:45から境内で縁起の説明をして喜見院の庭園から案内開始とした。「天下遠望の名園」より比叡山や琵琶湖を眺めていただき、信長による比叡山焼き討ち、さらには湖東三山までもの焼き討ち等についての理由の解説等を聞いていただいた。
 仁王門の大わらじについては百寺巡礼の紀行番組の直木賞作家でもある「五木寛之」さんの話なども解説し、すぐの重要文化財の本堂についても解説して、三ケ寺の中で唯一靴のままで本堂内へお参りの可能な本堂であることから、内陣までも入ってお参りとさせていただいた。下山はトイレを済ませてバス内へ16:40としていたが、バス発車は16:33と予定より7分前の発車となった。

 多くのご参加ありがとうございました。本年の湖東三山自然歩道ハイクは合わせて三回、合計100人を越えるご案内でした。お疲れ様でした。

       
11/28百済寺参道南側より見上げる  12/1本堂前の紅葉  本堂軒は唐破風付き屋根、蟇股  本堂の花頭窓や格子模様 

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