スイランとツリガネニンジン ’18.10.8 晴

 今年もスイランを見ようと出かけて来た。しかし、酷暑が原因だろうか、思わぬ少なさで淋しかったのが残念だった。おまけに多雨のため池畔の開花が遅くなり、足元へ寄れる位置にはほとんど咲いていなかったので来年を期したい。

         
スイラン(キク科スイラン属) 

 スイランはラン科でなくキク科であるが、その謂れは細長い葉がラン科のシュンランの葉のようにスラっとし、湿地の水辺に生えることに由来する。茎は細く、よく分枝し、葉は長さ15~50㎝、幅1~3㎝の線状披針形で、葉先が鋭くとがり、下部に集まってつく。花は舌状花だけであり、筒状花はなく、オオジシバリによく似るが開花は春でなく秋である。花弁の先は5個の歯牙状にほぼ均等に切れ込む。

 その他の野草類ではセンボンヤリが京滋では特に目新しいが、この時期には閉鎖花となる。

             
 センボンヤリの閉鎖花成熟後の冠毛   葉は根元に集まりロゼット状になる     シラヤマギクは長く咲く    下部の葉は狭い翼の長い柄

 比較的馴染まない樹木を見たい、ここではハンノキとクロミノニシゴリで、とりわけ前者の背の低いハンノキだから観察し易いだろう。この木の開花は見た覚えがないので調べると、花期の12~2月頃の間に足を運びたい。それにクロミノニシゴリは今年はどうしたことか花も実も見られなかったのだが、こちらもやはり酷暑が原因ではなかろうか。来年5月下あたりの開花が待ちどうしい。

             
 ハンノキの若い花穂    春葉は初夏に落葉する珍しき生態か    クロミノニシゴリの紅葉は独特な色あいへ   でも葉裏は鮮やかに白っぽい 

 まだまだわずかだが残花も見られた。

     
コバナノワレモコウの残花    コマツカサススキも山野の湿地で咲く
     
 サワシロギクは白から赤紫へ変色   ツリガネニンジンも花期は長い 

 樹木の果実もいよいよ完熟期だろうが、なぜかシャシャンボはとりわけ完熟は遅いのでは・・。

         
色づきまだまだのシャシャンボ     カマツカの実は野鳥が好む    アオハダの実はなぜか長く残るようだ

9/28ミヤマウズラ  ホームヘ 10/22.センブリ、スイラン






10/31キッコウハグマ、リンドウ、センブリ

inserted by FC2 system