京都西山 小塩山のカタクリは・・ ’19.3.26 曇

 大枝山・大暑山・小塩山をそぞろ歩き

 例年より早めの西山歩きとしたのだが、植物たちは季節感がよほどしっかりしているのだろう。結果としてカタクリはまったく花気もなく、多くの葉ばかりの中にようやく一株だけの蕾を何とか見つけるのがやっとだった。フゥ,、これなら昨年よりやや遅い開花となるのだろう・・。

 それにしても神代の昔から生命を引き繋いできただけあって、温度が上がらなくて寒い時は芽だしにブレーキをかけ、暑くなってきたなと思うほど気温上昇すればしたで、すぐさま花芽に命じて開花させる。という花々はサイクルで何万年も種を引き継いできたのだろうから、それはそれで見事というほかない。

 ところが、そんな中にあって、本日は冷たい風が頬をうつほどなのに、ミヤマカタバミが満開だったのにはビックリポン!だった。山はミヤマカタバミ一辺倒で一面が白く見えた。植物は人をなんと喜ばせる術を知っているのだろう。まったく開花皆無の日などありはしないのだ。嬉しい~♪

  ミヤマカタバミ
 (カタバミ科カタバミ属) 
 
     

 

 大原野西嶺上陵は第53代の淳和天皇が祀られている。淳和上皇自身の意向により火葬され、その遺骨は近臣藤原吉野の手によって大原野の西山(京都市西京区大原野南春日町の小塩山)山頂付近で散骨されたと言われている。(ウィキペディア参照)出灰、灰方、灰谷の地名が麓に今に残るのはこのためだろうか。

’18年9月の21号台風により猛烈な被害を受けたがようやく復旧されたようだ。また、小塩山の山頂表示は以前置かれていた通信設備群そば地へまた戻って置かれていた。(三角点はない)

     
 淳和天皇御陵   小塩山642m 

 小塩山といえば、カタクリ以外に頂上近くだけに及ばず、そこかしこにシハイスミレが大層咲き誇るのだが、今回はスミレ類は一輪たりとも花の姿は見えなかった。やはり時期尚早なのだろう。それにニシノオオタネツケバナだろうか・・?、わずかに咲いていたのに今回初めて見たような気がした。もっともアブラナ科タネツケバナ属も極めて難しい種であるので、自信はない。↓画像は一塊に咲いていたものである。

       

 道中の乾いた山の斜面にはイワナシがこれも一株だけが咲き初めとなっており、他はほとんどが蕾ばかりであった。クロモジの冬芽も葉芽が花芽より先に展開しかけていた。また、山頂で昼食中の目の前に、地べたは乾いた地と思うが、そんな所でも吸水ができるのだろうか・・と、蝶を見ながらのお昼が美味しかった。。

         
 イワナシ(ツツジ科イワナシ属)   クロモジ(クスノキ科クロモジ属)     ヒオドシチョウ(タテハチョウ科)♀

 黄色い花は人の目ばかりでなく、虫にとっても黄色は大変よく目立つことで知られる。そんなこんなで、早春の花には黄色が多く咲くことで知られるのだ。やっぱり虫媒花の代表色なのだろう。その黄色花がこれまた多数咲いていた。なるほど帰化植物の点では嫌われ者だろうが、花のまだまだ少ない春一番の時季に我先にと咲き誇るナルトサワギクも毎年目の保養になっている。この花は一年生または多年草の広葉雑草で、マダガスカル原産の帰化植物とネット上にあり、特定外来生物で侵略的な種として積極的な駆除が呼びかけられている。

         
     ナルトサワギクは帰化植物    

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