北山に咲く花 ’19.4.6 晴(黄砂)

 黄砂でせっかくの青空が台無しでした。(トホホ) でも、花巡りも今年の花暦がやや遅めのようでしたからドンピシャとなりました。お目当てのキクザキイチゲにトウゴクサバノオは両方とも京都府RDBの準絶滅危惧種ですが、共に綺麗に咲いて見せてくれました。

     
キクザキイチゲ    トウゴクサバノオ

 ユキノシタ科ネコノメソウ属も、ほぼ順調に咲いていました。中でもシロバナネコノメソウは可愛らしいお花ですね。ただ、キンシベボタンネコノメソウは個体数もそうあちこちで見られる訳でもないやや希少種でもありますが、今年もなんとか出会えて幸せでした。でも、温暖化で雪が少ない年はてき面に開花数が減ってしまう種でありますから、今年出合うには容易ではなさそうです。そんな年なのに「手の長い人」がやってくればやっかいなことになりそうです・・。

 ただ、数年前に当地では盗掘されてしまったヤマシロネコノメ(絶滅危惧種)はやっぱりその後は復活してくれていませんでした。昨今は鹿や猪の獣害が騒がれていますが、やっぱり盗掘は一番タチの悪い加害者でしょう。それでなくとも昨今、ネット上へ花の咲いている箇所等の事細かな掲載が見受けられるなど、これらの行為は盗掘の原因となること必死でしょうから考え物ではないでしょうか・・。

         
     シロバナネコノメソウ    

 ボタンネコノメソウは京都府のRDBでは『要注目種』のカテゴリーで守られています。でも、この種に山歩きの中で出会うことがあれば、そのことを同行の山友にも話して、互いに大切にしたいと思います。

         
     ボタンネコノメソウ    

 次の仲間たちも個体数の少ない種やら、あちこちに咲く種などであります。いずれにしてもそれぞれの種を踏みつけることのないように、それにはオーバーユースの山歩きも植物にとっては大きな脅威となります。先だって30数名を超える◯◯会という大所帯で登山道を占領していましたが、他のハイカーへの迷惑だけではありません。植物達は踏みつけ等による大被害を被っています。互いに山のマナー等充分なる注意が必要ではないでしょうか・・。

 もっとも本種で一番早く咲きだすヤマネコノメソウは、どちらの山でも咲くようで、まるで雑草なみの扱いを受けている感じでしょうか・・。笑

         
キンシベボタンネコノメソウ     タチネコノメソウ    ネコノメソウ

 続いて、いろいろな花をランダムにUpしましょう。

         
 コチャルメルソウ   左の葉の姿     ヤマルリソウ
         
ワサビでなく、ユリワサビです。今回一番個体数の多かった花でした     ミヤマカタバミ
         
 カテンソウは雌雄同株、雄花は長い柄が目立ち、雌花は小さく目立たない     シュンランも多数一か所に咲いてた 
         
ミヤマキケマンはフウロケマンの変種で距の屈曲が少ない     オオカサゴケは準絶滅危惧種です

 最後に木本類ですが、ダンコウバイはまだまだ蕾ようやく膨らむ状態で、その仲間のアブラチャンは当地では不思議ですが見たことがありません。キブシが咲き初めとなったくらいでした。でも、フサザクラはほぼ終盤であり、アセビは満開でそばにはアケボノアセビも満開でしたが、この種の自生はまれであり、おそらく植栽された個体でしょうか・・。

     
植栽と思われるアケボノアセビ    フサザクラのUpですがもう終盤 

ホームヘ





inserted by FC2 system