西山で摘み草ハイク ’19.5.5 晴のち曇

 GWもいよいよ後二日となりましたが、まさに初夏となりすぐに猛暑日が思いやられます。ハイク日和の今日は摘み草を取り入れながらのハイキングを楽しみましょう。といってもフィールドで採取後に料理して食するパターンまでいっていません。それは持ち帰ってからのお楽しみとしましょう。でも、いずれ慣れてくれば、野山の渓流沿いで料理しながらミソサザイなどの野鳥の声を友に、食べられる所作を楽しめればよりハイクも楽しいでしょうね。夢・・

 さて、肝心の対象物はまず最初はミカン科のサンショウでした。サンショウは日本古来よりの香辛料として利用されてきましたが、他にもワラビやゼンマイなどとともに代表的な野山からの自然の恵みであるのが摘み草でしょう。このサンショウの食べられる部分である葉、花に果実ですが、今回は葉と花をまとめて摘み取りましょう。
 それよりサンショウといえば、この仲間たちには鋭い棘がありますから、採集時には軍手などが便利でしょう。もちろん、採集時には少しばかりは必ず残すことが必要で、よく見れば枯れかかっている個体もその一帯では目に入ってきますが残念なことです。根こそぎ葉を取ってしまえば、当然枯れ木化となしますので次の年は採集ができません。この点の注意が大前提であることを肝に銘じましょう。もちろん、この注意点は摘み草の行為すべての注意事項でしょう。

 さて、サンショウの具体的な食べ方ですが、「若葉を生のままに、吸いもの、木の芽あえ、田楽などの香りつけ、色あいを添えるものに使うのが容易。それに葉を醤油で煮て昆布で佃煮にすれば保存がきく」、と手持ちの『食べられる山野草』に掲載されています。もちろん、我が家ではカミさんに全ての指導を仰ぎましょう。それは帰宅後のお楽しみです。笑う

 サンショウは雌雄別株ですから、秋に熟した実を取って粉末にすれば蒲焼きに欠かせない香辛料とすることができるようですが、このような上級の料理手法を目指す場合には雌木が必要だとも知っておきましょう。しかし、初心者には程遠い手法でしょうね。ただ、仲間のイヌザンショウやカラスザンショウなどは、味がよくないために普通食用としないようです。

 
 若葉のサンショウ

 続いて、今度はユキノシタ科のイワガラミです。これは前回ツルデマリの摘み草で天ぷらにして食べましたが、我が家では久しぶりの天ぷら料理でしたから、「お~日本料理の代表やね、うまい!」と思わず声を出して「こりゃ~いける、いけるぞ!」とカミさんのお手並みを持ち上げました。「次は自分でやってみてヤ!」との言葉が返って、「よし、ご指導よろしく!」、で賑やかな我が家は円満な夕餉となっていたのでした。そして、今回のイワガラミの若葉の天ぷらはカミさんの指導よろしくを得て、どうにか自分の手による日本料理の一品を食することのできたイワガラミでした。笑い

 料理時はさっとゆがいて水にさらします。ゆで過ぎに注意です。今回は天ぷらでしたが、今後はおひたしや和え物としての料理も習いたいものです。そうそう葉をバター炒めもよいらしいですネ。

 
 イワガラミの若葉も天ぷらが手早い

 さぁ、本来の花歩きも楽しみましょう。最初はクリンソウの咲き初めが爽やかな風のなかに出迎えてくれました。これからさらに満開となってハイカーを呼び寄せることでしょう。ただ、このクリンソウは本来、鹿の忌避植物なので、こちら長岡京小沢渓谷源流の群生地では咲き誇ってくれてはいますが、ところによっては鹿が原因で群落が消失しているところもあるといわれ、その点では心配です・・

         
     サクラソウ科のクリンソウ    

 続きまして、今年初のミヤコツツジに早くも出会えました!。このミヤコツツジはこれまでから愛宕山で楽しませていただいておりましたが、西山でのミヤコツツジに出会ったのは初めてでした。このツツジの前にきて最初は目を疑いました。「え~、このツツジの色あいは・・?、そうだミヤコツツジだ~!と、ひとり叫んでしまいました。

 ミヤコツツジはモチツツジとヤマツツジとが自然に交配してできたツツジのようです。↓中央画像です~、本日里山のここでは東向きに開けている場所のため、三種とも極めて早く開花しているようでした。愛宕山では5月下旬のころにミヤコツツジを見ていたのです。もっとも標高の違いや日差しの関係等環境の差なんでしょうか。これまでから「ミヤコツツジの開花は通常のツツジより遅咲きだ」と勝手に判断していたのですが、この知識も誤っていたことになります。これでミヤコツツジも愛宕山まで上がらなくても近くで見られることが判明しました。ヤレヤレ

         
 モチツツジ   色あいが絶妙なミヤコツツジ    ヤマツツジ

 次のような野草類が目につきましたが、もちろん他にもスミレ類やウマノアシガタ、キツネノボタン、コウゾリナ、オオジシバリ、タニギキョウ、マムシグサ、コウライテンナンショウ、ニシノオオタネツケバナたちも見られました。
なお、木本類でもとりわけほとんど毎年は咲かず、何年に一度くらいしか花に出会ったことのない「クロバイ」の咲き初めにも久しぶりに出会うことができました。

         
 ヤブニンジンまもなく果実化    ツルカノコソウもう咲き残り    ミヤコアオイはくしゃおじさん 笑
         
クロバイ咲き初め     ミヤマガマズミ咲き初め    カマツカ咲き初め

 追記です。次の花二点をUpし忘れでした・・ペコリ

 最初はヤマウグイスカグラです。単にウグイスカグラは普通に見られるのですが、花、花柄や葉、葉柄に毛が散生するのがヤマウグイスカグラでやや少なそうです。花はもう終わりでした。(以下クリックで拡大画像)


ヤマウグイスカグラ

 次はオオアリドオシで別名ニセジュズネノキともいわれます。アリドオシが普通に見られますが、短枝の変化した棘が短いのがオオアリドオシで、ようやく開花となりました。


オオアリドオシ

 4/16カタクリ満開 ホームヘ 6/1ツチアケビ復活







inserted by FC2 system