花と野鳥の自然観察 ’19.5.24 晴のち曇

 例年よりやや訪ねるのが遅れたようでした。でも、ジエビネのそれなりの残花で楽しめました。山路を上がればあたりにツツピーツツピーの囀りが聞こえてきました。お~、あの声は人に慣れやすく非常に賢い性質のヤマガラではないか。と聞き耳を立てていますと、早くも近くに寄って来て茶色いチョッキ姿を見せてくれたのです。すぐさまカメラを用意するも、なかなか敏捷な動きが早くて撮らせてくれませんでした。思わぬ野鳥観察が楽しめました。

 次第に植林帯が広葉樹を消し去り杉林が増してきます。ところが、辺り一帯はその杉の大木が方々で根倒しとなっているのではないですか。やっぱり、こちらの山域でも昨秋の21号大型台風が猛烈だったことを思い出されました。その大倒木によってジエビネも甚大な被害を被ったようで、あちこちの群落地が多くの痛手を受けたようでした。目についたジエビネは大幅減少となっているように感じます。それでもなんとか、そのエビネたちが目に入ってくれました。

ジエビネがほとんど残花となっていましたが、それなりに見られました 

 いろいろな姿のジエビネをご覧いただきましょう・・・。そちらでは数えてみますと15株ほどが横一列に整列するかのように並んでいました。でも、数日前までは美の競演だったようですが、今日はさすがにうつろな花弁の感じでした。この撮影時もジリジリとカンカン照りの直射日光をまともに受けながらでしたから、美人の皆さんたちはそろそろややお疲れのような感じとお見受けしました。気の毒な箇所でしたネ~・・

         

 
 ところで、本来のお目当ては比較的珍しい種の『マツブサ』がそろそろ咲いていることだろうとの狙いで、遠路はるばるやって来てたのです。しかしながら、着いてびっくり仰天でした。それは花のツボミすらいくら探せど見当たりません。これはどうしたことなんだろう・・?、となってしまいました。
 この種は落葉つる性で、サネカズラの仲間でもあります。葉姿も一風変わって見えます。無毛でつるつるの薄ての葉ですが、葉身の長さ2~6cmの広卵形で浅い波状の鋸歯があります。ところで帰宅後に図鑑をよく見ますと、開花は6~7月とありますので、やっぱり今日では早すぎたようです。
 この木の開花に照準を合わせるには6月中~下旬くらいでしょうか・・?。(今頃そんなこと言うのは遅いゾ!) いずれにしても、あまり綿密に調べもせずに、エ~加減なもんでした。爆笑です。実は、それは前年には5/12にツボミを見ていたものですからの判断だったのです。(その年は温暖化で開花時期が相当早かったことから、参考にはならないだろうに・・)ペコリ 
 でも、6月になんとか再来訪としたいのですが、さて、どうなることでしょう・・トホホ と考えていた時に遠くの方から、ポポポポと続けて始まり、それに続いてポポ、ポポ、ポポ・・との二声づつの低い声が聞こえだしました。アッ、ツツドリだと、聞きなれた鳴き声でした。
 わたしはいかにもあの鳴き声は、急がないのんびり屋の性質そうに聞こえるツツドリなのですが、そのツツドリはじめアカショウビン、コマドリなどの野鳥ファンの一人かも知れません・・笑 多分、ツツドリだって、マツブサの開花時期をしっかり見定める力は、わたしと変わらないだろうナ・・と変な同調を求める男が立っていたのでした。笑

 
 花暦の遅い点を考慮忘れ?・・バカだな

 
 さて、他に咲いていた花はどうでしたでしょうか。ほとんど開花は遅れ気味のようで少な目でした。

         
強烈な棘のジャケツイバラ 咲き初め    小さな地味な花のコマユミ 満開     薄紅色で派手なタニウツギ 満開
         
バラ科の5弁花のカマツカ 満開    1~4本以上も咲かすフタリシズカ 満開    地味なトキワハゼ 満開、走出枝無

 本日はジエビネ鑑賞と野鳥との自然観察が楽しめたのでした。ニコ

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