大群生のトキソウ満開 ’19.6.9 曇り

 東日本方面は梅雨入りとなりましたが、西日本ではその発表は見送られました。でも、雨が降るのか降らないのか微妙な空模様でしたが、足がひとりでにその地へ向かいました。笑 それはトキソウに出会いたいとの一心からでした。揃いました顔ぶれの日ごろの行いのよいのが証明されました。
 ほとんど雨もなく、加えて当地に着くと揃って「なにこれ~、これまで見たこともないほどの大群生じゃないの・・」と大声での感嘆となったのでした。多すぎて花の数などカウントすら、そんなヤボな方はありませんでした。『ありがとう、トキソウさん、これでしばらく心ゆったりと生きていけるわね・・』との、ご挨拶でその場を後にさせていただきました。もっとも大群生状の全体写真は興奮のあまり撮り忘れていました。ペコリ

     
トキソウ(ラン科トキソウ属) 名の謂れは花の色がトキの翼の色であるトキ色に似ていることから 
     

 さて、トキソウの花は淡紅色で茎の先に1個つきますが、横向きに咲き長さ約1.5cmくらいです。また、葉は(花ばかりに気を取られてしっかりと写ってはいません・・)、茎の中ほどに1個つきます。その1個の葉は広針形で長さ7cmほどと長く、幅約8mmであります。その葉の基部はなかば茎を抱く、とネット上に記述もあります。花のすぐ下にある葉(こちらの苞は写っていますね)、のようなものは苞であり、その長さは2〜4cmの披針形です。


 続きまして、同じラン科の仲間のヤマトキソウですが、こちらは花期がやや早いために、今回はほとんど終盤となっていました。それは「想定内でしたからやむを得ない」と皆さん分かりよくてありがたいことでした。その様子をご覧くださいませ。

     
ヤマトキソウ(ラン科トキソウ属) 

 ヤマトキソウは主として山地の日当たりのよい草地に生えますが、まれに湿地の周縁部にも生えます。その茎は高さ10〜20cmで、トキソウよりやや低めでしょうか。茎頂に上を向いた花を1個つけます。この花はもちろんトキソウの仲間でありますが、花はほとんど開きません。でも、トキソウよりずっと花色も薄くほとんど白色で花冠上下に紅色は少ししかついていないようで、誠に地味な花のようです。。


 もうひとつ同じラン科の仲間でありますカキランはまったく花期が遅そ目ですから、ほとんどが草体ばかりでした。でも、どんな世界にでもあるように、一株のみフライング気味の子が咲き初めとなっていました。笑

 
カキラン(ラン科カキラン属) 

 もちろん、ラン科のコバノトンボソウやコクランなどはまだまだ先の花期ですから今後に期待しましょうとのことでお別れでした。


 さて、本日の最後になりましたが、ササユリもこれからの花期なんですが、こちらはもう咲き初めの個体が何株も綺麗処を随所で見せてくれました。でももう、この花の解説はハイカーの皆さまへはまったくの老婆心でしょうから致しません。しかし、どなたでもというより、子供にでもほとんど知られている超メジャーな種ですから、一番の心配は『盗掘』という行為でしょう。
 それに今回も目にしましたが、花そのものがちぎられてでしょうか、道沿いに放り投げられていました。鹿であれば食べきると思われ、やっぱり人様の仕業としかいいようがなさそうです。くどいですが、盗掘や悪戯で花いじめは絶対にしないようにしたいものです。

         
     ササユリ(ユリ科ユリ属)    

 本日見た鳥はホオジロ♂でした。


ホオジロ

 *お断り

 絶滅危惧種等を中心としたページのために、希少種の開花地等は掲載を控えています。この点でも行政による指導がなされていることから、その指導を遵守するようにネット上での管理者の皆さんもぜひともネチケットを遵守致しましょう。

5/29クロミノニシゴリとキツネアザミ ホームヘ 6/18.ササユリ散歩








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