ヤマハタザオ ’19.6.16 曇のち小雨

 あたかも梅雨入りのようなお天気の中でポンポン山に登りました。足元は今にもヤマビルの出そうな雰囲気の山道です。でも、心配はいりません、わたしは過去に梅雨期でも数えきれないほど登っていますが、この山塊ではヤマビルの被害にあったことはないのですからご安心くださいませ。とはいえ、そのような条件悪しき日ですから日曜日にもかかわらず、ハイカーの姿はそう多くはありません。(影の声ですが、この時季は花探しに藪にごそごそ入ればダニ被害は覚悟しないといけません。経験者語る・・笑、ごとではすみませんヨ!)

 しかしながら、本日はわたしにとっては大感激の初見種の『ヤマハタザオ』の大発見となりました。まずは画像をご覧ください。

画像クリックで拡大画像 
ヤマハタザオ(アブラナ科ヤマハタザオ属)

 ヤマハタザオはまず最初の左画像からクリックしてお入りください。草丈30~80cmで花弁は4個あり長さ2~6mmと小さな白色の花と図鑑説明があります。どうりで何度も歩いている道でしたのに、これまでどうして目に留まらなかったのでしょうか。でも、不思議です。
 しかしながら本日のこの感動はやっぱり樹木より野草の方が、わたしにも数倍も大きなものであるということが分かりました。その後の説明はそれぞれ拡大画像ページにお書きしていますのでご覧願いましょう。

 さて、ヤマハタザオの興奮はこれくらいにしまして、その他の花や実も少しは見たいものです。


 ツチアケビは前回から二週間も過ぎていましたが、ツボミ固たく開花はもう少しかかりそうで残念でした。それにもう一か所の個体出現を期待しての確認ながら、これまたこちらは今年はお休みのようで、これまでから鹿の食害にやられっぱなしのために、鹿を恨むばかりでした。

     
 ツチアケビ(ラン科ツチアケビ属)  

 ナナカマドの花は果実化が始まっており、こちらでの山塊の開花は見てないため、「ポンポン山のナナカマド」の開花を見逃してしまったようで、これまた残念でした。そして、ツルマサキの開花でしたが、これもツボミ固たしで開花を目にすることはなりませんでした。 

     
ナナカマドは花を通り越し若き実へ     ツルマサキはいまだにツボミなり・・

 山野草も少なくなって寂しい・・

         
 ツルアリドオシ 花はこれから ギンリョウソウ 咲き初め   ミゾホオズキ 花はこれから サワギク ほとんど終わり   ホタルガでシロシタホタルガではない*

 *ホタルガはよく目立つ白色帯がVの字形につくと知りました。なお、わたしもこれをシロシタホタルガとしていたのですが、どうやら後者の白色帯はVでなく、ほとんど水平に白い帯が見えるようです。なお、この蛾は梅雨の頃にゆっくり飛び回り、そのうちにすぐ近くの葉に止まってジッとしてくれますから、撮りやすい対象一番手でしょう・・。このホタルガの食草はハイノキ科ですからサワフタギやタンナサワフタギなどを幼虫時には食べて成長するようです。


 木本類の最初は、マタタビが最盛期となっていました。方々で葉の白いのが目だっていました。この種は花の時期には「枝の上部の葉は花期に表面が白くなる」という特徴があります。でも花はツボミ多くこれからのようでした。また、同属のサルナシの葉は見られたのですが、花はついていませんでした。なお、マタタビ科はいずれも雌雄別株ですから果実はどの木にでもできることはないために、各々の実は比較的目にする機会は多くはありません。もちろん、花姿も雄雌で相違します。↓二番目画像のマタタビの花は雄花です。

         
マタタビは花期葉は白色に   花の葯は黄色、サルナシは黒紫色に   サルナシ葉表、細い鋸歯、厚い皮質  葉裏脈上硬い毛が生え、葉柄淡紅色 

  その他の花です。

         
 ネズミモチ 咲き初め ヤブニッケイ 花はまだまだ   サンカクヅル 満開  ソヨゴ雄花 終盤  ソヨゴ雌花 終盤

 最後になりましたが、前回咲いていた咲き初めだったバイカウツギはもうすべて散ってしまい、果実化が始まっていました。こちらの山塊で初めて見かけた可愛いバイカウツギをもう一度見たいとの思いでしたが、来年まで待つのかと思えば誠に残念な気持ちでした。その現状をご覧ください。

     
花柱が残るバイカウツギの出来たばかりの果実   その葉裏は淡緑色で伏毛散生し脈沿いは多い 

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