西山に咲く花 ’19.7.14 曇

 梅雨が続いています。しかし、少しの間は雨雲も届かないような予報を見つけ、山麓の花巡りに余念がありません。こまめに動き回ればよいこともあるだろうと勝手な判断です。するとやっぱり宝くじは当たらないのですが、西山では珍しい花に出会えました。それは、京都府では準絶滅危惧種に近年指定された花のようです。そうです、希少種のカワミドリが咲いているのに目が留まりました。ハイカーの皆さん、この花に出合った場合は希少種であることを是非認識され、殊の外大切に見守る意識としましょう・・!。

 わたしは、この花を以前から他の山域でも見ていましたので、すぐに花の名前は出てきました。懐かしい花でしたが、紫色の唇形花を多数密集してつけていました。特に雄しべ4個が花冠から突き出ているのが目立っていました。とりわけ葉っぱを揺すればハッカの香りがします。また、茎、葉、根を乾燥させたものを風邪薬などの漢方薬として薬草扱いだったのでしょうか・・?。そのようなことから鹿の忌避植物となっているのでしょう。

 
カワミドリ(シソ科カワミドリ属)  京都府カテゴリー準絶滅危惧種の希少種です

 他にはジャノヒゲでしょうか。ほとんど開いてはいなくて残念でしたが、開花ももう少しでしょうか。旧はユリ科でしたが、新しくキジカクシ科へ分類変更されています。それでなくともユリ科の分類は大幅な改定がなされたようですね。

 ジャノヒゲはヤブランやヒメヤブランともよく似ているのですが、とりわけヤブランは葉の幅が1cm前後と広めであり、葉の長さも30~60cmと長いので分かりやすいでしょうか。それに比べてジャノヒゲやヒメヤブランの葉は、共に幅は2~3mmと細く、長さも10~20cmとヤブランよりずっと短いですから分かりやすいです。
 ただ、開花時期はジャノヒゲ属の方が7月ころから咲き、ヤブラン属の方は8月ころからとやや遅めに咲くようです。

         
  ジャノヒゲ(別名リュウノヒゲ) キジカクシ科ジャノヒゲ属   


 コクランもいよいよ終盤のようでした。また、ホタルブクロが咲きだしていました。

     
今年もコクランを沢山見られた    ホタルブクロはこれからでしょう 

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