ポンポン山に咲く花 ’19.7.15 曇

 今日も梅雨の中休みのようです。夏の花のナツツバキはもう遅いハズですが、でも残花はまだ見られるかもしれませんと近場の裏山へ登ります。汗みどろで着けば思ってたとおりの残花が数えるほど見られました。もちろん樹木の下には茶褐色になりかけている落花が数えきれない程ひろがっています。でも、これだけでも良しとしましょう。早速撮りましょう。すると肉眼では分からなかったのですが、レンズを通して蕾も残っていることが分かりました。花数が多いために割りあい長く花の開花が楽しめる樹のようです。

 ところで、ナツツバキ属には三種だけしかありませんので、せっかくですから三種のいろいろを比較してみましょう。もちろん、私はそのいずれも過去に見ています。とりわけ花の一番大きなナツツバキは近畿圏の山ではどちらでも咲きますからハイカーにはよく知られています。
 しかし、その他の二種は比較的見かける機会の多くない種ではないでしょうか。わたしはヒメシャラは大峰は及ばず東海地方、特に天城山などのヒメシャラ群等を何度も見ました。また、ヒコサンヒメシャラは名前の由来となった九州の英彦山はもちろん、丹沢山塊でも何度も見かけています。これら三種の相違点は次のとおりです。

 種名  開花時期等  花の大きさ等 葉の大きさ等   幹の特徴等  樹高等
ナツツバキ  6~7月 直径5~6cm一番大 葉身の長さ4~10cm、幅2.5~5cm一番大 10年目くらいから樹皮がはげ落ちる いずれも落葉高木で15~20m
ヒメシャラ 5月一番早い 直径1.5~2cm 葉身の長さ4~8cm、幅2~3cm 薄片状に剥がれ淡赤褐色でなめらか
ヒコサンヒメシャラ 7月 直径3~4cm 葉身の長さ3~7cm、幅1.5~3cm 樹皮に横線が目立つがないものあり
     
ナツツバキ(ツバキ科ナツツバキ属)  この個体は7~8mくらいに見えたのですが、まだまだ成長過程のよう


 さて、本日の本来のお目当てでもあったヤブコウジの開花でしたが、小さなツボミが出始めてから3週間ほど経過しました。しかし、そのツボミも3~4mmくらいに膨らんだ程度で、開花にはまだ一週間後くらいでしょうか・・?、でも他の株は後発だったために、4株ほどの開花が揃って見られるのかは無理でしょう。多分最初にツボミの出来た今日撮ったこの個体だけで、まず開花となる予感がします・・。できれば揃っての豪華な開花を楽しみたいのですが・・。

 
ヤブコウジ(サクラソウ科ヤブコウジ属)のツボミ6ケつき 


 コヒルガオが登山口へ向かうフェンスに取りついていました。よく似るヒルガオとの相違点を意識しながら同定でした。なお、コヒルガオとヒルガオの見分け方についてはこちらからどうぞ

         
コヒルガオ(ヒルガオ科ヒルガオ属)    花柄に翼あり、萼は苞に包まれる    基部は横にはりだしさらに2裂が多し

 野草の開花はほとんど目につかない時期でしょうか・・

         
ヒメ ヒオウギズイセン(アヤメ科)    フサフジウツギ(ゴマノハグサ科フジウツギ属)    シオデの芽だし伸びるも遅いが~? 

 木本類の果実たちはいろいろあります・・。

       
 クロソヨゴの葉には鋸歯あり  ナナカマドの実が赤くなるのは先  タンナサワフタギの鋸歯を注視する  カマツカの果柄にいぼ状の皮目あり
       
 イソノキの花はハッキリ目立たない  クロモジの実はさらに大きく黒くなり  今年マルバアオダモ豊作で実もつき  ポンポン山からうっすら愛宕山

 今日は比較的珍しき蝶が寄ってきてくれました。画像クリックで拡大です!

7/14カワミドリ ホームヘ 7/25.ヤブコウジ、シオデ






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