比叡山に咲く花 ’19.7.21 曇
梅雨の最中ですが、今日は一日雨も上がりそうとの予報を信じてヤマユリやイワタバコの咲き具合をみようとのハイクとしました。しかし、山の湿度にどっぷりとつかってしまい、大汗を流すこととなりました。この時季なのだからそれも致し方なかろうとの思いで歩きました。
お目当ての花々はいずれもツボミばかりで、この状態であればこの先一週間くらいで満開となってくれるのだろうとの様子でした。今回はイチヤクソウも同じような状態となっており、どうやら揃って満開の花々を愛でることとなるのなら、是非とも出かけることとしたいものです。
そして、今回も以前に出会った花好きな方に教えていただいた『イワギボウシ』、というわたしにとっては比較的珍しいギボウシでしたが、調べると京都府カテゴリーは準絶滅危惧種でした。でも、滋賀県ではその指定はなさそうです。その種が今回新たに確認できました。ただ、この花はヤマユリたちとは花期がややずれており、ギボウシの仲間内では遅咲きの8~9月ころのようですから、開花を目にできるのは時季がやや遅いようです。
しかし、わたしはこの仲間では、オオバギボウシにコバギボウシしか知りませんでしたので、イワギボウシはもちろん初見のため、今後はこの花の生態等の定点観察をしてみたいと思っています。希少な種の出会いという楽しさをさらに増やしていただき感謝です。
ヤマユリ(ユリ科ユリ属) ユリの王様と呼ばれる | イワタバコ(イワタバコ科イワタバコ属) | |
イチヤクソウ(ツツジ科イチヤクソウ属) | イワギボウシ(ユリ科ギボウシ属) 開花は8中か |
ハイカーには珍しくもなく、どこの山でも咲く木の花のリョウブの満開に出会えました。わたしは夏の山歩きの中においてはリョウブは比較的背丈があって、高いところで花が咲くように思っています。「そう、やすやすと写真を撮らせてくれる木ではないな・・」と常々思って歩いていました。
ところが、今回は丁度、「これを撮ってください!」、といわんばかりの状態で超満開のリョウブが迎えてくれました。本来この木が花を咲かせると、「おっ、いい匂いがしてきたな、これはリョウブの花でハ-ブの匂いではなかろうか・・」、と山歩きを初めたころの香りの思い出いっぱいのリョウブなのでした。今日も「リョウブさん、この香りだ!、ありがとう・・」、と心でお礼を忘れませんでした。
リョウブ (リョウブ科リョウブ属) |
この暑い時季ですから、樹木の花も多くはなくなってきました。
カラスザンショウ(ミカン科)有毒種*1 | クマシデ(カバノキ科)若き果穂 | |
ナンキンハゼ(トウダイグサ科)中国原産*2 | ホツツジのツボミ 有毒種ですヨ |
*1 カラスザンショウは低山で普通にどちらでも見られますが、ただ、有毒種のためにそう役立つ樹木ではなさそうで、わたしてきには「独活の大木」的な樹木ではなかろうかと思っています。でも、そうはいっても役に立つことはないではなく、世の中で言われるように、「なには何でも、何かはためになることはある」、ようです。それはアゲハチョウ科の蝶の食草になっているようです。「独活の大木」的な樹木だなんて、前言を取り消します!。笑
*2 ナンキンハゼは昔、ハゼノキの変わりに蝋を取る材料になって、中国原産のナンキンハゼを取りいれたようです。この木は街路樹や公園等多く植栽されています。「種子は果皮から自然に離脱することはなく、紅葉期から落葉後まで長く樹上に留まり、白い星を散らしたようで非常に目立つ。ムクドリなどの鳥類がこの種子を摂食し、蝋状物質を消化吸収して種子を排泄することで、種子分散が起こる。」、とウィキペディアに生態の解説があります。
最後に木本類の果実たちです。
真っ赤になってきたヤブデマリきれい | シキミの果実、これも悪しき実なり! | マタタビの実、果実酒は喜びあり |
7/17比叡山に咲く花、アカショウマ ホームヘ 7/30イワタバコ.