西山山麓に咲く花 ’19.8.13 晴

 今年も異常気象が続いていますが、またまた去年の21号のような超大型の台風が、今年は10号ですが15日のお盆に西日本に上陸の恐れあり、とTVはひとしきり報道しています。昨年のその台風は、南方向からの強風だったことから当方も大屋根に大被害を受けたのです。
 そのようなことから、今年は西側方向からの台風になってくれるのを願うばかりです。それは昨年春に南側のアパート群が取り壊されて、一面ガレージとなり、南側からの風が我が家に直接丸当たりするようになってしまったからなのです。う~ん、こればかりはどこに言っていくところもなさそうで、頭の痛いことです・・・。泣

 そのような南からの台風は今回はやってこないだろう・・と心に決めて、今日ならばのんきに植物観察してこれるだろう、と重い腰を上げました。もちろん、猛暑日となる暑い一日でしたから熱中症対策の上での行動でした。でも、まだ早いのではと思っていたカリガネソウに一年ぶりに出会えました。さらに、そのお花畑には黄色いキタキチョウがひらひらと、カリガネソウの花から花へと飛び回ってくれ、暑さの中にいることをひと時忘れさせてくれました。

 なお、この種は京都府RDBでは『準絶滅危惧種』の指定をうけており、京都府立植物園ではわんさか咲いていますが、ハイカーの方々が山の中や山麓等では簡単に見られる種ではなさそうです。もし、出会いが生じた時には数少ない種であることを承知して、写真撮影などで踏みつけてしまわないように慎重に見守ってやってほしいものです。ペコリ

 
 カリガネソウ(シソ科カリガネソウ属)は咲き初めとなり~
 
キタキチョウ1頭がカリガネソウに花を選びながら吸蜜中 

 続いて、センニンソウの開花にも出会えました。近縁種のボタンヅルは先日見てたのですが、センニンソウの開花もこれだけの猛暑続きで例年より今年は早やそうでした。

 
センニンソウ(キンポウゲ科)つる性の半低木 、葉ほとんど鋸歯無

 続いて、ヤブランはいつもどうりの開花のようでした。近縁種のヒメヤブランジャノヒゲとともに今年こそ、それぞれの果実の色あいも確認したく思います。笑

 
 ヤブラン(キジカクシ科)秋の実は黒色になり、碧色はジャノヒゲの実

 タンキリマメが咲いていることだろうと期待してたのですが、この花は咲き終わっておりやや出遅れたようです。この後は果実の莢が割れて、中から黒光りする種子が二つ下がるひょうきんな姿を待つこととなります。今年こそ、その二つの種姿を見逃さないように手帳にメモしました。笑

 なお、この種の近縁種であるトキリマメも面白いのですが、残念ながらそばにはなくて、別の箇所ですからそちらも忘れずにチェックしたいと思います。このタンキリマメとトキリマメの二種は、花や果実ではほとんど見分けずらいのですが、葉姿は見た目でも相当違って見えます。それは葉先が丸っぽいのがタンキリマメで、葉先が尖るのがトキリマメと見分けるのがた易いでしょうか。

     
タンキリマメ(マメ科)花終わり   同左の若い果実  同左の葉は先尖らず、表面にシワが目立つ

 他にもハグロソウ・ガンクビソウなどやボタンクサギが例年どうり生真面目に咲いてくれていました。でも、期待していたヒヨドリジョウゴは多年草のハズですが、今年は裏年でしょうか。それとも鹿の餌食となったのでしょうか。葉すらあたりには見当たりませんでした。

       
ハグロソウ(キツネノマゴ科)      ガンクビソウ(キク科)    ボタンクサギ(シソ科) 落葉小低木

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