ポンポン山に咲く花 ’19.9.19 晴のち曇
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18日のきのうより極端な涼しさがやってきました。この涼しさが本来なのでしょうが、身体が慣れてはいません。それでも喜んで山へ向います。笑い お陰で、登りにかかって少々の汗しても多くは出ないために軽快に歩けるのが嬉しい限りです。山頂の新しい温度計は19℃を指していました。
ところで、今回は珍しく秋に咲くバラの仲間の花リンボクが、もうそろそろ咲きだしていないだろうか・・?、との期待で柳谷観音さん方面へわざわざ遠う廻りしながら向かいます。ところが着いてみて、開花が全く裏切られたようで、花のハの字もなさそうで悲惨でした。
相当前に岩湧山で9月下旬くらいに見たハズなのですが、その当時の我がHPも、それに記憶も消えてしまっていますから、今回の時期はあてずっぽうでした。頼りは図鑑での花期が9~10月とありましたから本日腰をあげたのです。でも、10月中旬ころにでも再訪が必要のようです。
さて、それでも野草類のうちで近年希少となっている花がわずかに咲いていました。それは『シラヤマギク』でした。この花も西山では久しぶりで出会えたことが大きな感激でした。以前には方々で見かけていましたが、近年は鹿でしょうか・・?、見かけることはほとんどなくなったようです。図鑑には山地の乾いた草地や道ばたなどにふつうに見られる1~1.5mの多年草とあるのですが、この件を目にすると「遠いころの話しだ」と感じ、悲しくなります。わたし的には鹿がやっぱり大敵ですね・・。涙
シラヤマギクといえば野菊のノコンギクなどの仲間でもあるのですが、仲間内では早咲きの花ででしょうか。ノギクの同定も容易ではないのですが、このシラヤマギクの舌状花の数が少なく、ノギクの頭花としては独特な雰囲気が素晴らしいです。
写真を撮りそこねましたが、シラヤマギクの茎の上部の葉は幅が思いのほか狭く、他のノギクの葉とくらべても、特別に違和感は感じません。ただし、↓右画像のように下部の葉姿は、幅が広く6~18cmにもなるようであり、それに先は鋭く尖り、葉のふちに粗い鋸歯が目立ちますから、ノギクとしては非常に特異な形をしているため、同定しやすいのではないでしょうか・・。
シラヤマギク(キク科シオン属) |
舌状花は鮮やかな白色で数はまばらにしかない | 下部の葉は心形で葉身は10~20cmほどと大きい |
続いて、ツリガネニンジンです。野や山でふつうに咲く多年草で、特に山では伊吹山や白山では見事な群生てハイカーに喜ばれています。花冠は鐘形でややふくらみがあり、その花の先は5裂し、それに花柱は花冠よりつきだ出すのも目立ちますが、その花柱先も浅く3裂します。
ツリガネニンジン(キキョウ科ツリガネニンジン属) |
その他に見られた草本類の花や実についても貼ってみましょう。
マルバルコウ(ヒルガオ科)古く熱帯アメリカ原産 | マメアサガオ(左科同)北アメリカ原産帰化植物 | ゲンノショウコ(フウロソウ科)葉が3~5深裂 | ||
ヤブツルアズキ(マメ科)小豆の原種 | ヒメヤブラン(キジカクシ科)蒴果は黒熟す | ガガイモ(キョウチクトウ科)種髪ずっと先になる |
ツルアリドオシ(アカネ科)実は液果2個合着する |
木本類の果実たちを中心にご覧ください。
最初は花時より果実時によく目立つウメモドキからです。日本ではモチノキ科はモチノキ属のみしかありません。それにモチノキ科は落葉性または常緑性で、高木あるいは低木ですが、ウメモドキは落葉樹の2~3mの低木です。6月ころの花時は小さな花のために目立ちませんが、9~10月に赤色に熟した果実がよく目に入ります。そして落葉後にも実は落ちずに残って美しいことで知られています。そのようなことから雌株が庭木によく植栽されています。
ウメモドキ(モチノキ科モチノキ属) モチノキ科すべて雌雄別株 |
その他の果実類を主体にご覧ください。
コバノガマズミ(レンプクソウ科) | アクシバ(ツツジ科) | ウスノキ(ツツジ科) | ||
ノブドウ(ブドウ科) | ヤブコウジ(サクラソウ科) | イソノキ(クロウメモドキ科) | ||
マンサク(マンサク科) | タマミズキ(モチノキ科)の葉UP |
本日歩いた主たる地の画像
十人橋は深い谷へ架かり | 展望台から都富士の比叡山正面 | ポンポン山の頂は19℃と涼しく |