東山に咲く花 19.10.28 晴

 そろそろキチジョウソウが咲いていないだろうかと出かけてみました。この花は普段あまり咲かないために花が咲けば吉事があると言われる伝説をもつお目出度い花のキチジョウソウです。その葉は冬でも青く長い葉を枯らさずに春を迎えるという、常緑の多年生草本植物です。
 冬の間も葉が青々と目立つことから、鹿に食べられやすいのですが、幸いなことに、こちらでは鹿の食害になぜか遭わないようで、大群生で群れ咲いています。以前に西山で見たキチジョウソウのページで詳しく書いていますからこちらからご覧ください。それに、こちらでは花のあとの艶のある真っ赤に熟した果実も初の出会いとなりました。

 
キチジョウソウ(キジカクシ科キチジョウソウ属) 
     
満開でしたが、まだまだ蕾も見え、当分咲きそう    初見の赤く熟した液果がもう見れました 

 続いて、キクタニギクの開花も見ようと今回が二度目でしたが、ようやく何とかツボミ緩むほどで、開花を見るにはさらにもう一週間ほど先でしょうか・・?。やっぱり、そう簡単に満開のキクタニギクに出会わせてくれないところがミソです。笑 なぜなら、この種は京都府の絶滅危惧種であるように、たっぷり値打ちを持たせてくれるさすがの貴重種であります。慎重な取り扱いに充分配慮しましょう。なお、一昨年に見られたキクタニギクの開花の様子はこちらです。

 また、その道にはヤブミョウガの果実が、こちらは乱立するがごとく多数見られます。ショウガ科であるミョウガに似た長楕円形の葉を互生させ、葉の根元は茎を巻き葉鞘を形成するようです。葉は茎の先端部分だけに集中するとのことです。
 そして、このヤブミョウガの葉は表面がざらつく点や、葉が2列に出ないことなどでミョウガと区別できるようです。このように葉は極似通っていますが、花の構造は全く異なることから見分けは花がポイントでしょうか。そして、初秋にかけて直径 5mm 程度の球状の実をつけ、緑色から熟してくると濃い青紫色になります。これが現在の姿でしょう。

     
 キクタニギク(キク科キク属) 蕾膨らみ   ヤブミョウガ(ツユクサ科ヤブミョウガ属) 

 さて、次は木本類です。サネカズラは相変わらず色合いが変わっていません、赤く色づくのは来月下旬あたりまで待たねばならないのでしょうか・・?。綺麗な真っ赤な彩が待ちどうしいですね。こちらでは10個近くは見せてくれそうです。晩夏に咲いていた花はこちらからどうぞ。

 
 サネカズラ(マツブサ科サネカズラ属)別名ビナンカズラ

 他に目についた樹木の果実たちは以下のとうりでした。

         
 イヌビワ(クワ科イチジク属)硬く不味い   トベラ(トベラ科属)三裂すれば中から赤く熟す     シロバイ(ハイノキ科シロバイ属)去年ノ実は見えず
         
 ウルシ科であるヌルデの虫こぶ ヌルデミミフシ       チャノキ (ツバキ科ツバキ属) が多数満開

 * シロバイの今年の花の開花も見ていました。こちらです。なお、↑のシロバイの画像中に葉とともに小さく写っているのは今年の開花後にできたばかりの果実ですが、これは来年の晩秋ころまで長い時間かけて、完熟に向かうのです。それで、去年生まれた果実が今年の今頃から黒っぽくなって完熟に向かっているだろうと、その実を方々のシロバイを見て探し回りましたが、どうやら、不作だったのか、それとも度重なる台風に吹き飛ばされたのか見つけることはなりませんでした。泣き

10/5キクタニギク ホームヘ







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