比叡山 越年草のオニルリソウ ’20.1.18 晴のち曇

 年末12月上旬からの風邪ひきによる体調不良で、年が明けても長期間体調思わしくなく、さっぱりな年でのネズミ年の始まりでした。なんとか完治させて順調に山へ向えるようにしたかったのですが、今年ほど日にちの長引いた風邪ひきは初めてのような感じです。。トホホ 泣き

 さて、そのような中ではありますがどうにかとの様子の勝手な診たてをして、いつまでもグズグズTVばかりの日々も送れませんので、本日は思い切って比叡山へ向かいました。この山ではオオルリソウは見られないようですが、その仲間のオニルリソウが咲きます。
 ところがこれまでから夏に花を見ていたのですが、1月の冬季に見かけたのは初めてのことでした。どうやら越年草と呼ばれる種のようで、冬を越す種のようですから、この寒いころにも見られるのは普通のようです。どうりで他でも茎はついていなかったのですが、その葉だけが展開しかけているものも見られました。

 ただ、この種はどちらの山でも見られるのではなく、ややまれな種のようです。それは、オニルリソウとオオルリソウの両方が分布していたり、はたまた片方のみが見られたりすることもある種のようです。ちなみに西山ではオオルリソウのみしか出会っていませんが、近年鹿の食害によって全滅状態のようで、しばらくオオルリソウですら見られていないのが残念です。いずれにしても、生活環の面からでもわたしにとっては珍しそうな種のように勝手に思っています。笑

 
 オニルリソウ(ムラサキ科オオルリソウ属)花は寒さでか疲れ気味か?
     
オオルリソウと異なり茎に圧毛でなく長い開出毛    茎だけでなく全体に毛多く葉もザラザラ感有り 

 その他の草本類での果実たちも少なくなったとはいえ、数種が眼に入りました。

     
 マルバノホロシも終盤状態の実も含まれていた   ツルアリドオシはまだまだ完熟状態展開中のよう 
     
湿地帯好きなオタカラコウの果実姿も豪快    ひきかえ、ツル性のボタンヅルはやさしさ景色に 

 イヌツゲは里山でも普通に見られますが、ツゲ(別名ホンツゲ)は個体数は多くはなさそうです。二種その絶対的な違いは、前者が葉のつき方が互生であるのに対し、ツゲは対生であることです。もちろん相違点は他にもいろいろありますが、とりわけ花の開花時期でも前者が6~7月で、後者ツゲは3~4月と早春開花の春告げ花の仲間でしょう・・。
 今日は球形の冬芽ほころぶツゲに出会えたのも喜びのひとつとなりました。そして↓画像の中で右下に細長い尖ったものが見えますが、それが冬芽でもある葉芽の方です。もちろん花芽は球形のものの方です。

 
 ツゲ(ツゲ科ツゲ属) 3月中旬に開花が見られるのでしょうかナ・・

 木本類の方はどうでしょうか・・

 
ジャケツイバラ こちらの棘はハイカー泣かせ 
     
 ヤマコウバシ 紅葉終わってもなかなか落葉せず   それは雄株無しでも実がつくミステリアスな樹種だ 

 今年も比叡山での植物観察を一年を通して元気に目いっぱい楽しめることを期待しましょうね・・。

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