フクジュソウ満開のポンポン山 ’20.2.11 晴

 ポンポン山では今年の異常気象で、どうやら1月末からフクジュソウの開花が始まっていたようだ。もっとも開花していた個体数は「近年でも極めて少なそうで淋しい限りだ!」、と古くからこのフクジュソウ地に足を運んで見ているハイカーの声だった。

 こちらでは、北向きの斜面を昨秋には広くきれいに草刈り跡も目にすることもでき、世話人の方々の苦労が忍ばれるも、その甲斐も多くはなさそうな現状が誠に残念だった。その原因はイノシシ等の害獣や盗掘等いろいろありそうだが、何はともあれ温暖化現象が最たる問題点ではなかろうか・・?、もちろん、フクジュソウはRDB京都府カテゴリーは「絶滅寸前種」であることもハイカーとして知っておきたい希少種である。

 なお、フクジュソウといえば「スプリング・エフェメラル」の代表ではなかろうか・・。これは春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称である。春植物ともいわれ、「春のはかないもの」「春の短い命」というような意味で、「春の妖精」とも呼ばれるが、その他の山野草にはカタクリ、イチリンソウ等、多くの仲間たちがこの後に続いて開花を控えてくれている。

 
フクジュソウ(キンポウゲ科フクジュソウ属) 厳密にはミチノクフクジュソウといわれる
         
日差しを集め元気に開花、本来毒草である    真上より見下ろす     下横より見上げ

 ウィキペディアによれば以下のような特徴の説明がある。「日本ではフクジュソウ(別名エダウチフクジュソウ)、ミチノクフクジュソウ、キタミフクジュソウ、シコクフクジュソウの4種が自生する。花期は初春であり、3-4cmの黄色い花を咲かせる。当初は茎が伸びず、包に包まれた短い茎の上に花だけがつくが次第に茎や葉が伸び、キタミフクジュソウ以外はいくつかの花を咲かせるが、キタミフクジュソウは一株に1輪しか花を付けない点が他種とは大きく異なる。

 花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引している。そのため、太陽光に応じて開閉(日光が当たると開き、日が陰ると閉じる)する。葉は細かく分かれる。夏になると地上部を枯らす。つまり初春に花を咲かせ、夏までに光合成をおこない、それから春までを地下で過ごす。 なお、分布はフクジュソウおよびミチノクフクジュソウが北海道から九州にかけて、キタミフクジュソウが北海道東部、シコクフクジュソウが四国と九州の一部である。」


 なお、今年の観察期間は2/8~3/22とのお知らせ案内が下がっていたが、果たしてそんなに長く開花を目にすることができるのだろうか・・?。

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 その他の咲き初めや果実たちは次のとうりであったが、期待していたヤマシロネコノメがまだまだのようであったのが残念だった。

         
 アオイスミレはこれからだろう   ヤマシロネコノメ開花はすぐ始まろう    サイハイランは5~6月に見たい 
         
キツネノカミソリの芽だし始まる     アリドオシの花期4~5月   山頂5℃と寒さが身に凍みる 

 ツルマサキの開花期間は短いのか、これまでから蕾までは確認済だが開花中にはなかなか出会えない。もちろん裂開後の果実期も未見である。今年こそ足しげく通って、こちらでの開花は6月中旬頃と思えるので、その開花や晩秋の裂開後の果実模様も何とか目にしたいものだが・・?

     
 ツルマサキ(ニシキギ科ニシキギ属)   つる性で茎から気根を出し、張り付く 
 

 古木たちを狙ってみた。

         
これは、この山塊でのイヌブナの主だろう・・     ウリハダカエデ文句なしの主、台風被害が惜しい   ケヤキの杜ではまだ細めの青年樹が多し 

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