ポンポン山のヤマシロネコノメ満開 ’20.2.24 晴

 いよいよ、ポンポン山の早春の花が揃い踏みとなってきた。まずは、ヤマシロネコノメからみよう。府下でも限られた地でひっそりと早春を謳歌するやや珍しい花だ・・。それにつけても、ネコノメソウ属も近年ではいろいろ新種や変種等が発表され、世に出る図鑑は情報が追いついていない程に思えるのだが・・?。

 わたしはちなみに、全国的な種も含めて次のような種に出会えているが、思い出せるまま順不同で羅列してみたい。とりわけ思い出に残るネコノメソウは『ハナネコノメにキバナハナネコノメ』だ。これは花が美しすぎる!、と初見時に大感動の思い出あるネコノメソウだったのだ・・。しかし、種類が多すぎてポイント等内容を思いだせない種もありそうで困っているほどだ。トホホ、でも、他にまだ見ていない種も10種類は越えてありそうだ・・。

ネコノメソウ ヤマネコノメソウ シロバナネコノメソウ ボタンネコノメソウ キンシベボタンネコノメソウ アカヒダボタン  ヤマシロネコノメ ニッコウネコノメソウ
イワボタン ホクリクネコノメソウ  ヒダボタン  ヨゴレネコノメソウ ハナネコノメソウ コガネネコノメソウ タチネコノメソウ ヒメヒダボタン
キバナハナネコノメ              
   ヤマシロネコノメ(ユキノシタ科ネコノメソウ属)
主たる特徴等
・1999年にトウノウネコノメの変種として発表された。
・雄しべは8個で、萼片よりやや飛び出す。
・萼片の外側には毛が散生する。
・花の色は黄色で萼片は直立し、平開しない
・花は接近してつく
・茎にはやや長く白い毛がある。
・花の直径は4.6mmとやや大き目
 
 こちらの画像は相当拡大したもので、実際は→
極めて小さな花のために撮影時には足元を
注意し、踏みつけ等花へ充分注意されたい!
  観察ポイントは多いが、鮮やかな黄色の
葯が萼片より高く、萼片の外側や花茎に
白い毛が多いことだろう・・ 
  京都府RDBカテゴリーは絶滅危惧種   


 続いて、こちらの山塊では今まさに満開中であるフクジュソウの呼び名についてだが、今回は正式名称のミチノクフクジュソウ(京都府RDBのページで植物学者の執筆者により府内のものはミチノクフクジュソウであることが判明しているとの表記あり)でページを進めてみたい。この花は一般的には単にフクジュソウとして長く世に出ていたが、昨今では日本のフクジュソウは厳密には4種が次のとうりあるようだ。

①単にフクジュソウと呼ぶ種は、自生地が北海道から九州にかけてであり、茎が中実であることが特徴である。そして、萼が花弁と同じか、花弁よりやや短いようだ。

②京都府に分布するミチノクフクジュソウは、自生地が東北から九州にかけてあり、茎が中空(前出の植物学者の表記では、茎は果期には中空になる。)で、萼が花弁の2分の1から3分の2長程度であることがポイントで、他種の萼と花弁の長さが同等程度の花とはこれで見分けることができる。(三段↓の画像)

③キタミフクジュソウは、自生地が北海道東部に限られ、多毛であり茎が中実で、一株に1輪しか花をつけない点が特徴である。

④シコクフクジュソウは、自生地が四国及び九州の一部に限られ、全草無毛であること、茎が中空であることが特徴である。

  ミチノクフクジュソウ(キンポウゲ科フクジュソウ属)

自生地が東北から九州にかけて分布だが、
名が変わるポイントは萼が花弁の半分程度か
僅かに長いものもあることのようだ。
 
     
   ←京都府内のものは厳密にはミチノクフクジュソウであることが判明
しているが、それは萼が花弁の半分程度と短いことが一番の特徴。

京都府RDBカテゴリーは絶滅寸前種
 


 最後に、木本類でマンサクがそろそろ咲き初めとなってきたようだ。こちらの山塊では先の台風被害で何ヶ所か被害を受けたようで、樹林の中越にやや遠目に見られるマンサクの花は、知る限りでは一か所のみとなってしまったようだ。生憎強風をもろに受け、ハッキリとは撮れなかったのが残念だったが、満開はまだ先のようだから、いずれまたチャレンジしたい・・。トホホ

 
マンサク(マンサク科マンサク属) 
 

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