西山のミヤマカタバミ ’20.3.15 曇のち小雨

 カタバミ科には、亜高山帯で咲く超可愛らしいコミヤマカタバミに出会えることは容易ではなかろうが、人里あたりではカタバミ科カタバミはもちろん、外来種(ムラサキカタバミ、ハナカタバミにイモカタバミ等)の多くが山麓あたりで見られる。
 しかし、ハイカーには外来種では物足りないのだろう。やや林内へ向かえばすぐに出会える自然種のミヤマカタバミに気がついたハイカーが「アッ、ミヤマカタバミだ!」と、よく声が聞こえる。ハイカーが山の中で目にする時、カタバミの純な綺麗さが気持ちを和ませてくれる花に違いない。ただ、日差しがないと開いてはくれない・・。

 とりわけ、ミヤマカタバミの花色で濃い紅色の花を福井、石川や岐阜県の山々で見かけたのは忘れられない。その濃紅色のミヤマカタバミにもう出会得ることはないのだろうかと思えば残念至極だ。しかし、西山でも淡紅色がかったミヤマカタバミが咲く年もないことはないので、そちらで辛抱せざるを得ないだろう・・。泣

 
ミヤマカタバミ(カタバミ科カタバミ属) 曇り空でうつむいてたが・・ 

 今年の春は暖かそう・・。といってもやっぱり寒の戻りで頬打つ風の冷たさを感じるハイクもこの時季なら致し方ない。もちろん、まだまだ花の数は多くはない。目に入るカヤツリグサ科の花などにレンズを向けているのは変わり者でしかなさそうだ。

 もちろん、カヤツリグサ科やイネ科などの図鑑ページをめくることはほとんどない。よってフィールドでは雑草なみの感覚でしか相対さないのだが、なぜか常緑のスゲの仲間であるカンスゲ、ヒメカンスゲにミヤマカンスゲあたりはそれぞれの相違点等観察会での関心度が多少なりとも珍しく記憶に残っているようだ・・。笑い

 
ヒメカンスゲ(カヤツリグサ科スゲ属) 

 スミレ科の早咲き組が咲きだしてきたようだ。これから次第にいろいろなスミレの仲間たちが後を追うように咲いてくることだろう。西山では他にまだ10種くらいは普通に出会えるハズだが・・。でも、ハグロシハイスミレ、コスミレやヒナスミレあたりに出会うには辛抱強く歩き回らないと容易に見られないようになったのは悲しい・・。

         
 ナガバノタチツボスミレ   アオイスミレ    タチツボスミレ 

 木本類ではイヌガシがどうやら終盤となってきたようだ。雌雄異株の雌株ももちろん咲いていたが、この両株はこちらでは谷間の薄暗い個所で咲くために、写真は特に花の小さめな雌花はバッチリとは撮れたことはなく、今回もやはり失敗だった。
 なお、果実は秋に熟すのだが、昨秋にも果実に結局出会うことは叶わなかった。今年は果実の写真を宿題としたいが・・。いずれにしてもクスノキ科の果実は種は多いが、果実を見る機会は極めて少ないように思うのはわたしだけだろうか。。

 
イヌガシ(クスノキ科シロダモ属) 雄花 もう終盤・・

 ヒノキバヤドリギは高さ5~20cmにしかならない常緑性の低木で半寄生種である。花は春から秋に1mm以下と極く小さく咲かせ、また、実も2mmほどの極小さなことから、観察は極めて難解だろう。京都府では絶滅危惧種となっており、極めて希少種のようだ。

 その種は残念ながら、5年ほど前に見つけた時には大分成長して果実もできていたのだが、1年ほど前にその枝毎がすっかり切り取られてしまったことから、現在残るものは別の枝に宿っていたものであるようだが、まだまだ小さく、今年中に花が咲いてくれるのかさえ疑問で心配だ。

     
 ヒノキバヤドリギ*   シキミ(マツブサ科シキミ属) 満開

(*ヒノキバヤドリギの分類は、ヤドリギ科よりビャクダン科へ変更となっており、属はそのままのヒノキバヤドリギ属)

 
春の雪 ♪♪~

 今朝がた(3/16 7時過ぎ撮)起きて何時ものように窓を開け、裏山の釈迦岳を見上げるとうっすらと雪がついていた。今シーズンこれだけの雪つく釈迦岳は初めてのようだったので、ベランダに出て春の雪をパチリだった~。まさしく寒の戻りの寒い朝で今日の一日が始まり・・。ブルブル~

 

3/9アマナ満開 ホームヘ 3/21.西山のトウダイグサ






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