ポンポン山のカタクリ ’20.4.9 晴

 今年のポンポン山におけるカタクリの花園はかってない程の広がりを見せていただけ、心ゆったりと時を忘れてカタクリの花酔いにうっとりさせていただけた。百花繚乱とはいいがたいが、これぞカタクリの一人舞台であっただろう・・。他にはシハイスミレ・ミヤコアオイに木本類のコバノミツバツツジとムシカリくらいしか目に入らず、カタクリ、カタクリの目の覚めるような美しさで歌が出そうな気持だった。ランララ~ン♪♪

 カタクリは春の妖精ともいわれて花好きなハイカーには殊の外喜ばれている。その春の妖精は『スプリング・エフェメラル』とも呼ばれる植物のことをいうのだが、やっぱりその代表はカタクリだろうと信じて疑わない。その他の仲間たちにはイチリンソウ、ニリンソウ、キクザキイチゲ、アズマイチゲ、フクジュソウ、セツブンソウにヤマエンゴサクやヒロハアマナなど多くの春の短い命の春植物たちなのだ。

 さらにいえば、「このカタクリのように、春先に花を咲かせ、夏までの間に光合成を行って地下の栄養貯蔵器官や種子に栄養素を蓄え、その後は春まで地中の地下茎や球根の姿で過ごす、という生活史を持つ植物が、落葉樹林の林床にはいくつもあり、そのためそのような森林の林床は、春先にとてもにぎやかになる。このような一群の植物をスプリング・エフェメラルという。」 (ウィキペディア参照)

 花園のような今年の群落地は、わたし的には鹿除け柵始まって以来の豪華な花園となった気持ちだった。この花園に立ち寄ったハイカーも口々に感嘆の声が聞こえていたようだ。何はさておいても、こちらの花園をお世話頂いている方々には感謝で一杯であった。ありがとうございます!!

 
山野草の女王様であるカタクリ、今年ほど喜ばれたことはないのでは・・ 

 多くのカタクリのまさに大群落の花園となっていたのだが、その一部のいろいろな妖精の姿をご覧いただこう。。。

       
     
   
  カタクリ(ユリ科カタクリ属)   

 他に我が目に入った山野草たち

     
ニッコウネコノメソウは仲間のアンカー    タチネコノメソウは長く咲いている 
     
 ミヤコアオイはカタクリ内で地味な花   マルバコンロンソウは鹿の忌避植物かな

 今が花時のタムシバが西山では方々で謳歌していた。しかし、この花は遠う目でしか、ハッキリとは目にとまらない・・。

追記 ’20.4.24

 こちらのタムシバの花をご覧になられた方より、「タムシバとあるが緑色の新葉がついているのだからコブシではないか?」とメールが入りました。残念!!、それは葉の新芽ではなくて、3枚つく萼片のひとつだから、この花はコブシではなくタムシバなのだ。昨年の我がページにも説明を載せているのでこちらからご覧いただきたい。

     
* ↑の緑色は新葉ではなく萼片で褐色は包葉




   
’20.6.5追記
左の同一個体の葉撮影
タムシバの葉はコブシの葉より細長い
これで左画像の花がタムシバで間違い
ないことが証明された。
タムシバ(モクレン科)は落葉高木で10mにもなり、倒木の花でやっと撮れたニコ~     
         
常緑つる植物のツルマサキ(ニシキギ科)が今年も美しい姿を見せてくれたが・・。花は6~7月     

 最後はこちら↑画像、今年こそツルマサキの花を狙いたいものだが、高く小さくで撮影も容易ではないがその結果は・・? 汗

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