西山のカタクリ ’20.4.16 曇のち晴

 こちらのカタクリはまだまだ見ごろの満開が続いていた。西山山系のカタクリは小塩山が昨今では関西圏では一番人気となっているように思える。そして次のポンポン山のカタクリ人気度は、ガクンと差がついているようだ。いずれにしてもこの二つの群生地が賑わいを集めているのは喜ばしい。
 さて、わたしのカタクリを中心とした花巡りはその二か所ではなく、まったく人気もそうなさそうな状態のカタクリ群生地へ行ってみよう。やっぱり、今日もこの地には人影はなかったのだ。西山では、植物にとっては害獣そのものであろう鹿や猪が多すぎる。やっぱりその対策である金網柵で、このカタクリ地もしっかり四方をガードされている。こちらは3月下旬にはまだ一輪のみの開花だったのだが、20日間もたてば思いもよらない大群落でのカタクリ園地となっていたのにはビックリポンであった。最後に思ったことは、いずれはこのわたしにもやってくる老後の暁だが、カタクリといえば小塩やポンポン山ではなく、こちらをわたしの花園としようと心したのだった・・。爆笑

 
西山のとある地で咲く大群落のカタクリ♪♪~~ 

 帰り道ではネコノメソウたちのアンカーでもある花と、勝手に思っているニッコウネコノメソウが見事に出迎えてくれた。もちろん、スミレ類、ニリンソウ、ミヤマハコベやカキドオシ等も賑やかだったがもう見飽きてた。

 
ニッコウネコノメソウは西山ではふつうに見られ珍しさなし 

 途中では峠道のウリカエデが周囲の常緑樹たちに負けじと背比べ競争したのだろうか。どんどん樹高が高くなって、およそ10m以上の高いところで花を咲かせていたのを、最初は幹肌からみて桜の樹は何ザクラかなと思ってたが、ズームで撮って見て、ようやくウリカエデと同定できるという珍しい現象にも出会えた。

 
ウリカエデの花がこんなに高く咲く花は初めて見た! 

 ウリカエデとは前後するのだが、歩き始めて半時間ほどで山麓最後の集落まで上がってくれば、あたりの子供はもう大きくなっていないだろうに遊園地の周囲にいろいろな樹々が植栽されており、中でも赤い葉がすぐに目についた。「やっ、オオバベニガシワだ!、これは懐かしい・・」と思わず声を出してしまった。思うに昔はこの樹は庭木として、京都では流行ったのだろうか・・?

 実は我が町の中で庭木でも目にしており、この頃のように花が分からなけれはネットで調べる時代ではなく、余りに美しくしい木であり、思い切って日曜日に邸宅のご主人に「庭木の名前を教えてください・・」と意を決して飛び込んだのを思い出したのだった。
 その後に駐車場を広げられてオオバベニガシワ(中国原産)は5年ほどで見ることはならなくなった。もう20年も前のことだった。でも、もちろんこの場でこの樹木の名も珍しくしっかり覚えていた。お~再会できて、またとない嬉しさがこみあげてきたのが不思議だった・・。うれし涙~

 
 オオバベニガシワ、別名オオバアカメガシワともいうよう

 最後はこれを語らい訳にはいかない。善峯寺そばの三鈷寺を開いた西山国師(せいざんこくし)お手植えの桂の樹が知られている。

         
「西山国師逆さまの杖、桂の樹」と駒札にあり    ほぼ中間、一本が途中で折れている    上部、新葉の展開始まり、樹齢800年

 

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