北山に咲くセッコク ’20.5.20 曇

 今年のセッコクの花は遅れていた。写真以外はみなツボミばかりであった。これでは無理をおして出かけたのにサッパリである。トホホ おまけにもう一つの花であったキンランは花が切取られて無くなっていた。でも葉や花茎はそのまま残ってくれていた。これはひょっとして、どうやら鹿の赤ちゃんが花先だけを食いちぎった可能性が高い。一般的にはキンラン、ギンランともに鹿の忌避植物のハズだ。大人の鹿はキンラン等は原則的には食べないが、我が身と同じく親の怠慢だろう。トホホ・・ このようなことから今日はお目当て二種がダブルパンチだった。泣

 
咲き初めのセッコク(ラン科セッコク属) 見栄えしない・・

 久しぶりのヒトツバタゴの満開に出会えた。もっともこの種の自生地は日本では長野、岐阜に愛知県や長崎県と言われているのだ。別名がナンジャモンジャというのだが、この名がまたシャレているではないか。今回は造園業の土地に6~7本ばかりが植栽されていた高木である。この樹は落葉高木で高さ30m、直径70cmに達するといわれているので、普通では高すぎて花や葉などの詳細は手にとっての観察等は完全に無理という代物だ。
 ただ、名前といい関西圏では本来なら見られない珍種だろう・・。名の謂れだが、タゴとはトネリコのことでその木は羽状複葉だが、こちらは単葉のためにひとつ葉のタゴとなったようだ。いずれにしても、こんなに大きな樹木だが、果たしてこのヒトツバタゴはどちらに植栽箇所が待っているのだろう・・? 笑  もっとも関西圏ではよく似たトネリコ属のマルバアオダモの近縁種だから、その点では身近な樹木だろうか・・。

 
葉は羽状複葉でなく単葉 
       
 花弁の細い繊細な花が多く集まって咲く
  ヒトツバタゴ(モクセイ科ヒトツバタゴ属)   

 こちらはブドウ科のサンカクズルが花をつけていた。でも、この果実は見たことはない・・。というよりここには夏場に来たことはないのだが・・。もっともサンカクズルは我が近場にもあり、晩夏にはエビズルの果実は見てもサンカクズルやアマズルの実には出会ったことはそうないと思っている。

     
 サンカクズルの葉は鋸歯間が谷状となる    サンカクズルの花はよく見かける

 東海自然歩道の間に見た高木のミズキが満開だった。山歩きではミズキやクマノミズキにはふつうに出会うことができる。しかし、両者共比較的高木となるために、花が咲いていても気づかずに見すごとが多い樹だろう。でも今回のミズキはよく開けた箇所に直立不動状態だったから、直ぐに目に入った。ラッキー この樹の紅葉もそれなりの見事さがあるため、以後の紅葉期には忘れないで再訪したいものだ。

   
花の部分をズーミングで何だか分からなくなった 
 これも谷間から10mは離れていたミズキ  

 ミズキを発見した後にこれまた紅葉期には是非とも出会う必要性のあるカツラにも出会えた。カツラといえば紅葉期の不思議な話があるのだ。(この話は今秋にしたい。乞うご期待を!) さて、こうなればミズキとカツラをセットにした今秋の山歩きを今から予約しておこう・・。笑

 
このカツラの葉が紅葉期にはおもしろいのだ 
   
   カツラ(カツラ科カツラ属)

 木本類はこの時季だから花盛りだ・・。

         
 テイカカズラ   カマツカ    ヤブデマリ 
     
ヤマツツジ 
   
 タニウツギ      モチツツジ

 とりたてて目新しい種はなかりけり・・

 
ジシバリ
       
ハナニガナ
    オニタビラコ     
 
アヤメ
     
 白花のオドリコソウ 
    帰化のアメリカオニアザミ   

 さて、最後に今回のセッコクは貧弱で見劣りするために、その帳消し・・?、として久しぶりにカミさんがセッコクを咲かせて玄関に飾ってくれたので、そのセッコクの色違い、(もちろん園芸種、右の白い花はデンドロビュウム)をご覧いただこう・・。

 
カミさんが久しぶりに咲かせた園芸種のセッコク、ご覧あれ~ 

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