京都西山に咲く花 ’18.6.28 曇

 今回はツチアケビの開花状況を覗いてこようと登ってきたが、残念ながら鹿に蕾状態部分をすべて食べられてしまってたようで、茎のみの残害しか残っていなくて最悪の結果となってしまった。それにつけても昨年と同じ結果であり、二年続けて満開状態を見られていないのだ。何とも言葉はでない。

 心入れ替え他の花々を見たいと徘徊することにした。最初はアクシバの可愛いくカールするこの姿を見つけて、ツチアケビの悲しみを忘れよう。それにつけてもいつ見ても色あいといい、その姿や形がユニークで、どの部分を見ても素敵な花ではないのだろうかと思えるのだ。もちろん晩夏から秋ころには真っ赤になって熟してくるのだ。その果実の姿も秀逸であろう。

     
アクシバ(ツツジ科スノキ属) 

 シオデは山の周囲の草むらの緑色の中にあって、見分けにくい花ではなかろうか。なお、シオデの仲間であるタチシオデと酷似する。共に『日本のアスパラ』とも言われるほど、アスパラガスのような味で美味しいことでも知られているのだ。

         
 シオデ(サルトリイバラ科シオデ属)    左の葉表で光沢あり、5~7脈ある   葉裏は白っぽくなく緑色のままだ 

*近縁種のタチシオデとシオデの相違点は、タチシオデは開花が早く5月ころから咲くが、シオデは6月下あたりから咲く。さらなる相違点は次のとうり。

①花のシベの先の葯が巻くのがシオデ(↑左画像)、巻かないのがタチシオデである。
②葉裏が表と違い白っぽく見えるのがタチシオデで、表と変わらず緑色がシオデ(↑右画像)である。
③両者の茎では、浅い稜が数条ありザラつくのがシオデで、滑らかなのはタチシオデである。
④果実では未熟時は白く粉がふくのがタチシオデで、浅い緑色がシオデだが、その後熟してくると両者供深い緑色となって判明は容易ではなくなることも覚えておこう。

 その他自然観察も楽しめた。

         
 オオバノトンボソウ(ラン科ツレサギソウ属)    茎下部2~3個が大きく上は次第に小さい   ヤマアイ(トウダイグサ科ヤマアイ属) 
         
 ウツボグサ(シソ科ウツボグサ属)満開    ヒヨドリジョウゴの新葉、葉形が特異    ホタルガは飛ぶと白線がきれい

 樹木の果実類が楽しめるころとなってきた。

       
ウスノキ(ツツジ科スノキ属)   ケケンポナシ(クロウメモドキ科ケンポナシ属)  コクサギ葉序型、2列葉の互生  シラキの若い実(トウダイグサ科)
       
 ネズミモチ花(モクセイ科イボタノキ属)  オトコヨウゾメ(レンプクソウ科ガマズミ属)  ヤマコウバシ(クスノキ科クロモジ属)  ミツバアケビ(アケビ科属)

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