西山の植物観察 ’19.3.31 晴のち曇時々小雨

 寒の戻りやら天候不順やら続いて3月下旬も山日和は少ない。そんな中なれどもやっぱり山へ向かうも、あれだけ朝から青空だったのに稜線あたりまで上がればもう厚い雲が広がってきていた。加えて冷たい風が容赦なく吹きつけてくる。おまけに晴れたり小雨が何度も降りかかって来た。これでは植物達もどんどん咲くに咲けないだろう・・。

 そうは言っても何とか最小限の花は見られたと思おう。ヤマザクラにコバノミツバツツジの両花が本日の華の役者を務めてくれた。それに引き換え草本類は一気に出番が回ってきた。コオニタビラコ、タガラシ、カンサイタンポポにカキドオシ、ヒメスミレ、ノジスミレが咲き満開となっていた。
 木本類の早生グループでもあるクロモジが咲き初めだったが、ウグイスカグラ、オオバヤシャブシはもう満開だった。もちろん、アセビやヒサカキにシキミなどには関心はない。だが、シュンラン、ヒイラギナンテンは一週間前にはそれぞれ咲き初めだったが今日はどちらも満開となって喜ばせてくれた。でも、ウワミズザクラはまだまだ蕾の段階が続いているが、戻り寒波が終われば一気に咲いてくることだろう。
 なお、他にもサワオグルマにナガバモミジイチゴの咲き初めも目には入ったが、藪だらけで撮れる位置ではなかったのが残念だった。

   
満開のシュンランとなり~
   
 ヤマザクラは咲き初めで綺麗だ       本日一番の綺麗処がコバノミツバツツジ 

そして、さらに木本類の花々からご覧いただこう。

     
ウグイスカグラもまだ蕾も多し     オオバヤシャブシは満開(ハメオの順につく)
     
クロモジ属の本家が一番花だ 笑    雑木の中に野生化のヒイラギナンテン咲き

 樹木でなくこの時季の本来花は山野草なのだ。こちらがしばらくは目が離せない。しかし、近年より今年はやや開花が遅れてはいないだろうか、当地では特にスミレ類が極めて種の数を減らしているようだ。今日見たのはノジスミレ・ヒメスミレ、もちろんタチツボスミレにナガバノタチツボスミレはあっても論外だ。アオイスミレは終わった。例年咲いていたスミレ・シハイスミレ・ハグロシハイスミレ・アリアケスミレやツボスミレも姿を見ないが、もう少し先に咲いてくれるのだろうか・・?

     
 ヒメスミは例年より多し    ノジスミレ満開

 本来の早咲きグループ達をご覧いただこう。

         
 コオニタビラコ 春の七草   カキドオシ 垣根も通すのが謂われ    トキワハゼ 雑草扱いの草花だろうか・・
         
セイヨウでなくカンサイタンポポだ~    タガラシ 噛むと辛味があることからの謂れ    タチタネツケバナ 茎有毛、小葉細かく亀裂あり

3/24早春の西山を歩く ホームヘ 4/8ポンポン山のカタクリ






inserted by FC2 system