西山に咲く花 ’19.7.12 曇のち晴

 梅雨の中休みとなってくれました。野暮用を済ませてから遅めのスタートは裏山としましょう。ツツジ科スノキ属のシャシャンボがまだ咲き残ってくれてるのではと向かいましょう。本来6末から7月初めあたりの開花時期のはずなんですが、今年は6末は雨多く来られなかったのです。ところが日ごろの精進の悪さ・・?、でしょうか。完全に花は終わってしまったのか全くその花殻すらもみあたりません。まさか、これから咲くなんてことはないと思いますがどうなんでしょうかね・・?

 仕方なく先へと進みます。コクランはもう観察済ですからそう集中できません。笑、きっちり罰当たりでまともに撮れていませんでした。

     
 コクランの葉はニ~三枚つく   肝心の花も撮れてません 

 次はノギランです。こちらでは登山道その中に芽だししていましたから、やっぱり誰にでも目に入るために前回ツボミだった個体はすっかり影も形もありませんでした。昔からこちらのこの種は林道工事や土砂崩れ、はたまた道沿いなどでまともに綺麗に咲く運命とはならないようです。
 今回は少し離れて草丈60cmほどと珍しく大きく成長していました。撮った個体は道すぐにでしたから踏まれはしないですが、この先最後まで居座って満開への運命は如何にの心境です。なんとか「なんとか咲いてくれよナ!」と、励ましました。汗

     
ノギランのツボミで上部分です    ←の根元部分の根生葉 

 咲いてきたリョウブにようやく出合えました。もっとも咲き初めというよりツボミほころぶという感じでしたでしょうか・・?、満開となればもっと全体が白っぽく見えるようになるハズなんですが・・。

     
 リョウブは夏に咲く数少ない樹木でしょう    ←のUPです。花と葉と幹

 次の二種は、こちらの里山へ恐らく毎日散歩の周辺の皆さんによってお世話なさってる種ではないでしょうか・・?、次のアラゲハンゴンソウは鹿の忌避植物のために大丈夫ですが、オニユリは既に一株だけ半分くらいのところを食いちぎった跡がありました。他の個体はそのままで開花できるのか心配ですね。

 実はわたしはこのオニユリが一輪だけでしたが、西山の他の山中でこれくらいの葉姿を見つけたことがありました。ところがその開花を楽しみにしていたのですが、再訪時にはきっちり全て食べられてしまっていた苦い経験があります。でも、こちらでは割合毎日登山組の皆さんの出入りがあるのでしょうから、鹿もそんなにやってこなければいいのですが・・。さぁ、そんな経験者のわたしは懲りない性分ですから、8月中旬あたりの再訪をメモし、満開時を見届けたいと目論見ました。ニコニコ

 ところが、その後の開花を待ちわびて何度か登るも、一向に花は咲きません。それにこの草体も全然鹿の食害にも会うことなく、ほんとうにオニユリだろうか・・?と心配になってくるのでした。ひょっとして、その後もまったく食べられた跡もないようで、このユリはほんとうにオニユリではなく、鹿の忌避植物でもあるタカサゴユリではないのだろうか・・?、と思うようになりました。それなら鹿に食べられる心配はなさそうです。
 そして、8/21に再訪してみて、やっぱりオニユリではなくタカサゴユリがいっぱい咲いていたのでした。この様子を見て、オニユリでなく帰化植物であるタカサゴユリが咲いていることは喜ぶべきなのか・・、それとも悲しむべきかと考えるのでした。しかし、花には違いありませんね。でも、これには参りました。複雑な心境でした。・・トホホ

      ➡   
 アラゲハンゴンソウが満開です~   オニユリが来月には咲くのでしょうか     8/21にはタカサゴユリが満開となってました

 西山CP場方面のこちらには、草原の中にアキノタムラソウとネジバナがミニ群生となっていました。相当伸びてきている草丈を見ながら、「アー、もう少し珍しき野草であれば、この一帯を晩秋にでも草刈りしてやればいいのだが・・」と、思いながら眺めるのでした。でも、そのような場所は他にもあちこちあったりして、残念ながらどちらでも見られる花にまで手を入れる余裕はなさそうです。カンニンヘ~笑

     
 アキノタムラソウ、これがナツノタムラソウならいいのに   これでもランの一種のネジバナ、ギンランならいいが 

 エゴノキの若い果実がこれでもかと下がっていました。ところで、エゴノキはどうでもいいのですが、とりわけ、ヤマラシ(ヤナギ科ヤマナラシ属)という、いわゆるポプラで知られる、比較的珍しい樹木があります。本来の樹木そのものは落葉高木で大きくなれば25mにもなる種であり、こちらで多数あるヤマナラシのそのものも、背が高すぎて上部の葉あたりは目にすることもできないほどです。
 それらの木から種が落ちたのでしょう。実生からあたり一杯に1m弱まで育ってきていました。毎日散歩のどなたかが、この伸び放題の枝葉を邪魔だといって刈り取ってしまわないか、それが心配です。わたしは、今後はこの幼木を観察対象にしたいものですが・・。さて、行く末はどうでしょうか・・?

     
 エゴノキの実    近くにヤマナラシあり、実生から枝が育って

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