比叡山に咲く花 ’19.7.30 晴のち曇

 台風6号のためにヤマユリとイワタバコの鑑賞会を取りやめました。やむなく本日の猛暑日に大汗流しながらの山登りとしましたが、残念ながらヤマユリが咲き終わっていたのが悲しい限りでした。しかしながら、この後のイワタバコが超満開であり、比叡山でのこれだけの満開に出会えたことは初めてで、嬉しい夏の山歩きとすることができました。

 それにつけても、垂直のような岸壁に張りつくように大きな葉を広げて、うつむいて咲く姿が愛らしく、星形のオシャレな花たちを眺めることができたことで、暑さを忘れるほどの幸せ感に酔いしれました。大きな葉の間から1~2個の10cmほどの花茎をのばし、茎の先には直径1.5cmほどの花冠は5裂し、その花はあたかも星形に見えたりして、外観が儚く芸術的な造りに思え、一人うっとりとしていました・・。 

  イワタバコ(イワタバコ科イワタバコ属)   
↓ 長さ10cmほどもある長い葉柄には細かい
鋸歯のある翼が広がります。
  ↓ 葉は2~3枚つくと葉腋から花を咲かせます。
その葉の長さ10~30cmと大きく、岩場に一面
に広がります。

湿った日当たりの悪いところや、岩壁が多く、
それに日陰を好むこともあり、葉は水っぽく見え
、柔らかで光沢があるのも特徴でしょう。
  ↑花冠は直径1.5cmほどで、姿が珍しく、いつ
までも眺めていたくなりますネ・・ 
 

 さて、当地では古くからエイザンユリとも呼ばれるヤマユリ地でしたが、実は本日のお目当て一番手だったのです。ところが、大汗流して上がってくるのがやや出遅れました。でも、なんとか辛うじて残花が待ってくれていました。それにしてもこのヤマユリの花の命は極めて短いようでびっくりでした。

 とりわけ、エイザンユリの美しい花は短命の見本のような種でしょうか・・?。7月21日に一輪だけがツボミ膨らむ状態だったのですが、それから本日9日後にやって来てたのです。ところが、足元に色が薄くなった褐色の散り花が雨に打たれて消えいりそうな様子となっていました。
 そして上を見上げれば僅かに一輪だけの残花と寂しいヤマユリ行だったのでした。どうやらこれなら24~26日くらいが満開だったのでしょうネ。でも、一輪だけでも見せてもらえたのですから・・と気を取り直してその他の植物観察へと移ったのでした。

     
咲き残った一輪を角度を変えて花を撮る気持ちは実に悲しい・・。 最後は花冠が重くなって垂れるようです。

 草本類はさすがに開花は少ない時季でしょう。しかし、もう少したてば秋の花々の開花が見られることでしょうから、楽しみです・・。とりわけ、こちらではイワギボウシやシロバナショウジョウバカマたちの群生地が、今からワクワクしながら期待している花虫なのです・・笑

       
 ジャノヒゲ 花の開きは少なそう イチヤクソウも咲き終わり   イワギボウシはお盆に咲くよう シロバナショウジョウバカマの群生地

 木本類での晩夏の花はテイカカズラでした。「イヤ待てヨ、この木の開花時期は5~6月頃の初夏の花のハズだが、今頃あたかも咲き初めのごとく咲いているのはどうしてなんだろう・・?、ほんとうに咲き初めなんだろうか」、と考え込んでしまいました。帰って過去ページを調べますと、今季の6/6にその同一個体で満開の花が咲いているのをやっぱり撮っていたのでした。
 この木はやっぱり何かおかしい・・。本日この花を最初に見た時に都合5輪の開花があり、この木の花期を忘れて咲き初めと見間違った自分の頭もこれまたおかしい。こちらの頭もおかしいがこの個体もやっぱり暑さボケでもしたのだろうか・・?、と自らの頭のおかしいのを棚に上げて花を見やっていたのでした。爆笑

 
 テイカカズラが今頃の時季の遅くに咲いて・・

 果実をつけた樹木たちです。これからどんどん実が成長して、各々色々な色あいで完熟に向かうことでしょう。この色あいの変化の観察も見逃せません。

       
 イヌシデ クマシデ  ウワミズザクラ   ヤブデマリ
       
 カラスザンショウ  マタタビ 新たに見つけたマツブサは雄株か  大比叡 848.3m 1等三角点

 本日は、他にきれいな色模様のキアゲハも見たのですが、その蝶はなかなかの敏感な動きをして、撮らせてはくれなく残念でした。しかし、ミドリヒョウモンでしようか。芝生の中の枯れ枝におりて、しばらくじっと休憩中でしたが、羽をずっと動かさずにしており、最後は、こちらがしびれを切らして横を向いた瞬間に、サッと飛び立ってしまいました。

 
 ミドリヒョウモン♀

7/21リョウブ ホームヘ 8/11ボタンヅル






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